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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
シェリアの策
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ように倒れるが、それだけでは終わらない。

ザザザザッ

次第に近付いてくる大きな音。巻き沿いを食らわないように上空へと飛び上がると、地上では転倒していた山賊たちに向かって濁流が押し寄せてくる。

「「「「「うわああああああああ!!」」」」」

逃げる暇もなく飲み込まれ、流されていく男たち。それを見ていたあたしたちはガッツポーズをし、木の上から笑い声が聞こえる。

「すごいなこれ!!本当に流されてるじゃん!!」
「いい眺めです!!」

その正体はこの大量の水を準備してくれた水の魔導士とその愛弟子。二人は数日前から自分たちの魔力を削って洞窟の中に水を溜めておいてくれ、先程山賊たちが引っ掛かった糸を装置にして水が流れてくるようにしておいたの。魔法学校で習ったことはあったけど、実践で使ったのは初めてだからドキドキしちゃった。

「あそこにも何人かいるぞ!!」
「流されたやつはいい!!俺たちだけで捕まえるんだ!!」

だが、残念なことに全員が流されたわけではない。遅れていたものや先に交わしていたものは水が収まったのを確認してから上空にいるあたしたちと木の上に登っているシリルたちを指さす。

「じゃ、俺たちも行くか」
「了解であります!!」

それを待っていたかのように木から飛び降りて走り出す二人の少女。あたしたちは彼女たちとは反対の方向に向かって逃げていく。

「半々に別れろ!!捕まえたらそのまま村に連れていけ!!」
「「「「「オウッ!!」」」」」

逃げ手が二手に別れたとあって向こうも大忙し。おおよそ半分になるように別々の方向へと逃げていったあたしたちを追いかけてきます。

「ほらほら!!こっちこっち!!」
「ここまでおいで〜!!」

時おり振り返りながら敵を挑発して絶対に捕まえてやりたいという気持ちを奮い立たせてやる。怒りは冷静な判断力を奪うから、こっちとしてはやりやすいことこの上ない。

「待ちやがれクソガキ!!」
「ぶっ殺し手や――――」

ズボッ

「「「「「・・・え?」」」」」

ガムシャラに付いてきていた山賊たちだったが、彼らは突然地面に足を取られ前に進めなくなる。

「「「「「うそぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」

そのまま地面の中へと落下していく男たち。彼らが捕まったのは何を隠そう落とし穴。あまりにもキレイにハマってくれたから、計画した側としてはうれしくて仕方がない。

「やった〜!!」
「大成功!!」

大喜びでハイタッチを交わす。さっきの濁流といい落とし穴といい、数日で準備した割にはいい感じにできたなぁ。レオンにも見せてあげたかった。

















シリルside

木が生い茂る森の中を颯
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