暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1576話
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ウイングガンダムの修復をしたのはゼクスで、サンクキングダムはゼクスの故郷。しかもノインが一緒にいるとなれば、そこから情報が流れた可能性も否定は出来ないのか?
 ともあれ、その辺は連合軍の整備員に頼むしかない。

「アクセル代表、聞いてますか?」
「ん? ああ、悪い。ちょっとシャドウミラーの機体について考えていてな。そっちに集中してた」

 サリィに軽く謝り、改めて話の続きを促す。

「それで、俺達はこれからどうすればいいって?」
「ベンティ将軍からは、今日は念の為にこの基地に泊まって、明日ニューエドワーズ基地に戻ってきて欲しいとの事です」
「ま、妥当な判断だな。連合軍にも有能な奴はいるか」
「五飛」

 連合軍を馬鹿にするような発言を口にした五飛だったが、綾子が名前を呼ぶと苦虫を噛みつぶしたような顔で黙り込む。
 生身の戦いを行った時、手も足も出ず綾子に倒されてしまい、綾子に対して苦手意識が出来たのだろう。
 もっとも、苦手意識という意味では凛の方が強そうだが。
 何だかんだと、綾子は弓道部の主将を務めていただけあって、体育会系の性格をしている。
 その辺で五飛にとってはまだ親しみやすい性格ではあるのだが、これが凛ともなれば完全に天敵扱いとなる。
 まぁ、肉体派の綾子に対して頭脳派の凛だしな。

 直接的な生身の戦いでも勝てず、かといって口でも勝てない。
 ……これで、凛が魔術師だと知ったらどうなる事やら。
 その辺はちょっと見てみたい気もするが。

「うちの子がごめんなさい。話を続けて貰えるかしら」

 凛の言葉に、サリィはどこか面白そうなものを見るような視線を五飛へと向け、再び口を開く。

「今回の件が解決するまで、連合軍は一時的にニューエドワーズ基地を本拠地として使う事になります」
「ニューエドワーズ基地を?」

 思わずといった様子で尋ね返してしまう。
 だが、そんな俺の言葉にサリィはすぐに頷きを返す。

「はい。元々ニューエドワーズ基地は今日の総会が開催されたのを見れば分かると思いますが、かなり設備が充実しています。基地の広さも申し分ありませんし、今の状況でかなりの戦力がニューエドワーズ基地にあります」
「そう考えると、他の場所に本拠地を置くよりは手間が掛からないんだな」

 原作だと、ニューエドワーズ基地の戦力はガンダムによって甚大な被害を受けた。
 だが、この歴史ではガンダムのうち3機がトールギスに集中攻撃を行い、残り2機は俺に鍛えられたエアリーズ隊とトーラスによって足止めをされており、結果としてニューエドワーズ基地の戦力は総会の時と比べても殆ど減ってはいない。
 勿論完全にそのままという訳でもないだろうが、新たにどこかの基地から集めるよりは格段に素早く行動出来る。

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