ターン64 蹂躙王と鉄砲水
[10/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ターワールド
清明 LP4000 手札:2
モンスター:海亀壊獣ガメシエル(攻)
魔法・罠:壊獣捕獲大作戦(2)
壊獣の出現記録
「とはいえ、それぐらいわかりやすい方が話が早くていいってもんよ。行くぜ、俺のターン!永続魔法、グレイドル・インパクトを発動。このカードの……」
引いたカードのテキストを素早く確認し、パラサイトでアリゲーターをリクルートした自分の判断が正しかったことを確信するユーノ。まだ俺の勘も鈍っちゃいないな、そう心中で呟いてから引いたばかりのカードをフィールドに出す。
だがその瞬間、清明とガメシエルがともに動いた。ガメシエルの巨体が体の前にその両手を持ってきて手のひらで何かを包み込むような姿勢を取ると、その両腕の間に超自然の水の渦が生まれる。次第に大きくなっていったそれが解き放たれると、渦はまっすぐユーノのフィールドに飛んで行き発動されたばかりのグレイドル・インパクトのカードを巻き込んで呑み込んだ。
「グレイドル・インパクトの効果、グレイ・レクイエム……アリゲーターとのコンボで僕のカードを破壊しつつ、魔法カードの効果で破壊されたアリゲーターの寄生効果も使おうってわけね。でも悪いけど、その戦術もお見通しさ!インパクトの発動時に場の壊獣カウンター2つをコストとしてガメシエルの特殊能力、渦潮を発動!あらゆるカードの発動を無効とし、それをゲームから除外する!」
「何っ!?」
壊獣捕獲大作戦(2)→(0)
清明は自分でもそう言うだけあって、グレイドルの動きを熟知している。手札の関係もあって単純な手しか使えていないとはいえ、自分の繰り出すコンボが片っ端から防がれることに内心顔をしかめつつも、すぐにユーノも気を取り直す。
「ええい、だったら次だ次!すまん、アリゲーター!グレイドル・アリゲーターでガメシエルに攻撃!」
「攻撃?そうか、補給部隊……仕方ない、迎撃だガメシエル!」
自らの効果がかわされることを知りつつ、それでも最後に残された可能性に繋げるために怯まずガメシエルに襲い掛かるアリゲーター。当然のように太い尾の一振りに打ち払われて弾けた体が銀色の水となり寄生を図るも、またもや放たれた光の網がガメシエルを守る盾となる。
グレイドル・アリゲーター 攻1000(破壊)→海亀壊獣ガメシエル 攻2700
ユーノ LP2000→300
壊獣捕獲大作戦(0)→(1)
「戦闘破壊されたアリゲーターの効果にはまた壊獣捕獲大作戦をチェーン発動して回避する、けど……」
「そう、この補給部隊2枚の効果発動は止められないな。アリゲーターの破壊をトリガーに、またカードをドローする……おっ、お前も来てくれたのか」
「?」
多大なライフと貴重なモンスターをかなぐり捨ててまで
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ