827部分:第百二十八話 戦皇アーレスその七
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第百二十八話 戦皇アーレスその七
そのうえでだ。彼は言うのだった。
「私はこうした世界を創ることもできる」
「異次元とは少し違うな」
サガはその世界を見て述べた。
「ここは」
「その様ですね」
ここで言ったのはシャカだった。
「どうやら」
「ではここはだ」
「はい」
「我等だな」
「そうですね。私達が一番です」
サガとシャカはすぐにその呼吸を合わせた。そうしてであった。
その技をだ。放ったのであった。
「ギャラクシアンエクスプロージョン!」
「六道輪廻」
彼等もまた異世界を放ったのだった。
二つの異世界が交差して。そうしてだった。
それによりアーレスが出した異世界をだ。消してしまった。
ここでも相殺だった。それで元の世界に戻ってみせたのだ。
アーレスの技はまたしても防がれた。そうして。
アーレスはまた一歩踏み出してきた。そのうえで言ってきたのである。
「ふむ」
「今度は何だ」
ミロが彼に問う。
「何をするつもりだ」
「その力は完全にわかった」
言いながら光の拳を出す。だがそれはだ。
ミロはすぐに己の技を放った。それは。
「スカーレットニードル!」
「むっ!?」
その爪の光でだった。アーレスの光を弾き返したのだった。今度は彼だった。
「拳も通じないか」
「このミロもまた黄金聖闘士」
ミロも強い言葉で返す。
「ならばこそだ」
「よくわかった」
ここでまた一歩前に出るアーレスだった。そしてだ。
シオン達を見下ろしてだ。告げたのだった。
「それではだ」
「それではか」
「そうだ、私の最大の技を出そう」
こう黄金聖闘士達に対しても告げる。
「いいな、最大の技をだ」
「それで私達を倒すか」
「全てな。倒す」
宣言であった。紛れもなくだ。
「貴様等全員をだ。それで倒す」
「アーレスの最大の技」
「それは一体」
それを聞いただ。サガとアイオロスがまずは怪訝な顔になった。そうしてだった。
「それは今まで聞いたことがないが」
「どういった技だ」
「すぐにわかる」
アーレスの言葉は動じない。全く、である。
「そう、すぐにだ」
「すぐにか」
「それがどういった技なのか」
「この技を使ったことはなかった」
アーレスの言葉が昔も思い起こすものになっていた。そうしての言葉であった。
「オリンポスの神々にもだ」
「それを今使うってのか」
「我等に」
「その通りだ、全員一まとめに倒す」
こう言い切ってもみせていた。
「では、だ」
「来るか」
「その技が」
「いいか」
シオンは冷静な声で彼等に告げる。彼もまた告げるのだった。
「我等もまた、だ」
「技をですか」
「出すと」
「さあ、来るのだ
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