第十幕その二
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「元は同じですか」
「人間もね、そうだよ」
「オズの国のあらゆる種族はそうよ」
トロットも皆にお話します。
「元は人間でそれぞれの住んでいる場所に適合してね」
「色々な種族になったんですね」
恵梨香がトロットに聞き返しました。
「そうなんですね」
「そうなの、この国ではね」
「そうだったんですね」
「だから染色体とかは全部一緒なのよ」
「人間もエルフもドワーフもノーム」
「他の種族もね」
オズの国のあらゆる種族がというのです。
「人間なのよ」
「そうだったんですね」
「面白いでしょ、外見はどんなのでもね」
トロットはにこにことして皆にお話しました。
「同じ人間よ」
「そうなんですね」
「だから皆一緒なの、それでも違いがあって」
「今回みたいなこともあるんですね」
ナターシャも言います。
「ちょっとしたことで言い合いしたり」
「それもあるの、けれど」
「ええ、私の知恵でね」
テーブルの下からビリーナの声がしました、今もノーム族の人達のことを考えて隠れて食事を摂っているのです。
「解決するわよ」
「パーティーはお昼だから」
キャプテンも言います。
「お昼には解決するね」
「そうなるわよ、じゃあお昼まではね」
「どうするのかな」
「私達はパーティーの用意のお手伝いをしましょう」
トロットの提案です。
「何もすることがないのなら」
「そうだね、それがいいね」
キャプテンはトロットのその申し出に頷きました、
「それじゃあね」
「ええ、そうしてお昼になったら」
「パーティーを開いて」
「そこで問題が解決するのね」
こうお話しながら朝御飯を6食べました、その根の野菜が多いノーム族の食事を楽しんでです。そしてでした。
パーティーの用意が終わるとです、ノーム族の王宮にです。
ドワーフ族、各エルフ族の王様と名士達が列車で連れてきてもらってそのうえで参上してきました。見ればその人達は。
濃いお髭を生やした逞しいドワーフの人達にです。
すらりとしたエルフの人達も来ました、その人達はといいますと。
「緑の髪の人達が森エルフよ」
「あっ、それはわかるわ」
ナターシャはビリーナの言葉に頷きました。
「それはね」
「そうでしょ、わかるでしょ」
「髪の毛の色でね」
「お肌は白というかね」
「アジア系に近いお肌ね」
「目は切れ長でね」
「緑色ね」
森エルフの目の色もそうでした。
「それで緑の目は」
「どのエルフもでしょ」
「そうみたいね」
「エルフは色々な場所にいるけれど」
「目の色は同じなのね」
「そう、緑色なのよ」
そうなっているというのです。
「このことは同じなのよ」
「そうなのね」
「それで山エルフはね」
この人
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