学園生活-スクールライフ-
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いたのか?てっきり急いだのかと思ったのだが…」
「いえ、何か考え込んでいるみたいだったから気になったんですけど…」
さっきの顔を見られていたのか。自分でも言うのもなんだが、ポーカーフェイスを保つほうだと思っていたが、表情で気づかれてしまったのか。
「…それで、何か用か?」
「あ、えっと…」
用件を問われ、テファは一瞬口ごもるが、改めてシユウの方を見て、いいにくそうにしつつも質問をかけてきた。
「失礼ですけど、どこかでお会いしてませんか?」
俺と、彼女がどこかで?とりあえず記憶の糸をたどってみるが、シュウは首を捻った。
「?…いや、今日会うのが初めてだと思うぞ」
「そうですか…すみません、変なこと聞いて」
「シュウ!」
テファが謝ったところで、また新たな声が彼の耳に入る。思わず振り返ると、長い青い髪の同学年の少女が、シュウを待っていたのかそこに立っていた。
「今日あなたと日直の仕事する予定だったでしょ?こんな時に遅刻だなんて」
彼女から言われてみて、シュウは思い出す。確かにこの日は、日直を言い渡されていた気がする。
「すまない。すぐに行こう……
『愛梨』」
とりあえずシュウは、目の前にいる『青い髪』の彼女…『愛梨』に向けて謝罪した。
「わかっているならいいの。次は遅刻しないように、ね?」
「わかっているさ。二度も三度もやらかしてたまるかよ」
愛梨は幼い頃からずっと一緒だった、いわゆる幼馴染だ。サイトにとってのシエスタのような存在ともいえる。
…一緒、だった…か?…そのはずだ。一瞬、何か考えたくもない悪い予感がしたが、気のせいだろう。
「よろしい。…あら、そちらの彼女は?2年生?」
愛梨は、シュウの近くにテファが立っていることに気が付いてそちらに視線を向けた。
「あ、はい…2年のティファニア・ウエストウッドといいます」
ふと、シュウは愛梨とテファの名前を聞いて、そして顔を見て何かを感じ取った。なぜだ、彼女たちを見ていると…奇妙な気分になる。
(…なんだ、胸が苦しい?)
よくわからない。なぜか彼女らを見ていると、胸が張り裂けそうな痛みが走る。だがその正体がわからない。
今朝から、いったいなんなのだ?よくわからない正体不明の違和感ばかりが自分に襲いくる。
(ワケわからん…)
何一つそのとについて予想さえもつかず、それが苛立ちを湧き上がらせる。
「わからなくて、いいんじゃない?」
その言葉が耳に入ったところで、シュウは頭の中が突然グラッと揺れた。
「あなたは、なにもわからなくても…いいんだよ?」
なんだ…誰の声だ?それに、意識が…遠のいて…………
……………
もう学校に入る時間だというのに、目の前が真っ暗になっていく。このタイミングで眠ってしま
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