結末
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の人はファントムじゃないわ」
「えっ!?……でもこの人の身のこなし方は一般人とは思えませんけど……」
「彼は魔戒騎士……魔法使いと同じで希望を守る為に戦っているそうよ」
「じゃあなんで拳銃を?」
「敵か味方か分からなかったから仕方なく……でもこの人は少なくとも悪い人じゃない」
「何で分かるんですか?」
「私をファントムから助けてくれたし、真由ちゃんと戦っている時にも自分から攻撃しなかったから」
できるならもっと早く割り込んでほしかったが……、
まぁいい……この無意味な戦いが終わってくれて。
俺は彼女たちが会話しているうちに地面に転がった二本の魔戒剣を拾い、背を向けて歩き出す。
「待って!」
気づかないうちに立ち去ろうとしたが、女刑事に気づかれてしまう。
「さっきはすいませんでした!私たちに力を貸して欲しい事があるの!」
さっきまで敵視していて、力を貸せとは都合が良すぎる。
まず俺には指令がある。
こんなところで道草くってる場合でもない。
「貸す義理はねぇ」
「明日の午後二時に鳥井坂署で待ってるから!」
あの女刑事とは今後一切会う事はないだろうし会う気もない。
俺は背を向けて、歩き出しその場を去ったのだった。
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