結末
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わりの時よ!」
私はその鉤爪を男の人に突き出した……。
SIDE零
「えっ!? ちょっと待てって!」
俺は女子高生が変身した戦士の鉤爪をかわすべく、空中で身体を捻り、背後に着地。
「落ち着け!」
恐らく俺をファントムとか言う化け物と勘違いしているに違いない。
さっき俺が見る限りでは人間を守るようにして戦っていたので持っている力を悪用しているわけではなさそうではある。
なので争う気は更々ないが、本当にめんどくさい街だ。
そんな事を思いつつ、戦いは続く。
その中で分かった事……巨大な鉤爪には俺の拳や蹴りは勿論、魔戒剣でも傷はつけられない。
鉤爪が大きいだけに攻撃も防御もそれ一つでこなしてしまう、まさに攻防一体の武器ってとこか……。
そして変身者の女子高生を俺は知っている……。
知っているだけで友人だとかそう言ったのでさないのだが、確かに見覚えはあった。
「まずお前は何者だ?……魔戒騎士じゃなさそうだしな!」
まず戦いの中で攻撃を受け流しながら、少しでも情報を集める。
「仮面ライダーメイジ……あなたみたいなファントムから希望を守る魔法使いよ!」
剣と巨大な鉤爪がつばぜり合うと、お互いの力と力がぶつかり合い、その反動で両者後退し、距離がひらく。
魔法使いか……まさかそんな空想のような力を持つ人間がいるとは驚きだ……。
「勘違いすんな 俺はファントムじゃないぞ?魔法使いさん」
荒々しい戦い方だが、逆に俺の反撃する隙がない……。
壁際に追い詰められ、鉤爪が俺の顔面を狙う……。
俺はしゃがみこみ、間一髪で前転し難を逃れたが背後からは地割れのような音が木霊する。
態勢をすぐさま整え、振り返ると魔法使いの鉤爪はコンクリートの壁に穴を開けていた。
何て言う破壊力……あれを身体に受けたらただではすまない。
あまり攻撃したくはないが、話を聞いてくれないんじゃ鎧を召還して、一度黙らせる意外にこの戦いを終わらせる方法が思いつかない。
仕方がないか……俺が剣を頭上に振り上げ、鎧を召還しようとしたその時だった。
【テレポート】
若干の距離が開いていたから少し油断していた……。
魔法使いがその場から消えたかと思ったら、突如として目の前に現れ、鉤爪を勢いよく突き出す。
この距離ではかわすことはできない。
俺は反射的に二刀の剣をクロスさせ、鉤爪を防御する……が、かなりの衝撃を受け俺は数十メートル吹き飛ばされ、両手に持っていた魔戒剣は地面に落としてしまう。
魔戒剣で防御してもこの威力とは……少し魔法使いを見くびっていたかもしれない。
「真由ちゃん待って!」
女刑事が俺と魔法使いの間に割って入る……。
「真由ちゃん、こ
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