暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第78話:解らない事があったなら誰かに聞くのが一番早い。でも鵜呑みにするのは危ないよ。
[5/5]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
「だがアイツがそこまでするかな? 戦争以前にスパイが居る事に気が付かれたら、それが引き金で戦争に発展しかねないだろう。もしそんな理由で戦争になっても、我が国は援護出来ないぞ!」
「だから今回、泥棒が存在しなかったと嘘を吐いたんでしょ!」
「……………! そ、そうか!!」
「鈍いわねぇ……最初から
泥棒
(
スパイ
)
が存在しなければ、他国から疑いがかけられてもラインハットだけはグランバニアの無実を断言出来る。勿論これはグランバニアの公式見解を完全に認める事が前提だけどね」
「
泥棒
(
スパイ
)
の事を知っていれば、我が国もホザックから疑惑の目で見られ、格好の開戦口実にされる……それを避ける為には、国宝を盗んだ
メイド
(
泥棒
)
の事を無かった事にしなければならない」
凄く難しい表情で悩む父上。
「そんなに悩む事かしら? グランバニアは最大の友好国で、国王同士が大親友。更に第一王位継承者の嫁はグランバニアの姫。更に更に言えば、この国が混乱に陥った時に最大級の手助けをしてくれたのは現在のグランバニア国王で、その国王が目の前で父親を殺され奴隷にされてしまった原因を作ったのは昔のラインハットだった。リュカ王のちょっとした嘘に付き合うか、自国のプライドと安定の為に恩人を売り飛ばすのか……悩む必要ある?」
「わ、分かったよ……相変わらず嫌な言い方する娘だな!」
「じゃぁ今日ここで会話した事は口外しちゃダメよ。デール様には知っててもらわなきゃならないから、お義父様から言っておいてもらうけど、今この場から泥棒騒動は勘違いだった事になるんだからね!」
スパイを他国へ送り込むという国際問題の前には、自国の泥棒騒動も無かった事にしなきゃならなのかぁ……
王様ってのも大変そうだな。
俺に務まるのか?
コリンズSIDE END
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ