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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第77話:第一発見者は、重要な容疑者
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してると、スタッフ等に告げに行く。
仕事と言っても誰にも聞かれない場所で、ポピーさんの通信を受ける準備をするだけだけどね。

ウルフSIDE END



(ラインハット城)
ヘンリーSIDE

執務室で事務処理を行ってると、デールの部下から謁見の間に呼び出された。
『グランバニア国王陛下がお見えになりました。至急謁見の間へとおいで下さい』との事。
珍しい事もあるモンだ……

アイツがラインハットに来ても、まるで自分家の如く勝手に歩き回って目当ての人物を探し出すのに、わざわざデールへと先に会って俺を呼び付けるとは……
公式な訪問か?

「おーヘンリーお久ぁ! 遊びに来たよ☆」
あ、遊びにって……全然公式感が感じられない。
本当に何しに来たんだ?

「お前……何しに来たんだ?」
「あれぇ? ヘンリーってば重度の健忘症? 今言ったよね……『遊びに来たよ』って」
い、言ったけど……

「言ったけどお前だって暇じゃないだろ! 近日中にはホザックから大使が訪れるって話だろ? それなのに国王が他所の国に遊びに来てて良いのか?」
「良いに決まってんじゃん。大使だって未だ来てないし、お出迎えの準備は部下達が進めてるし、王様は暇を持て余してるんだよ。だから友達の家に遊びに来たって良いんだよ」

「えぇ……ヘンリー様に会いに来ただけですかぁ?」
「ううん。それは立前だけぇ☆ 本当はマリソルに逢いに来たのぉ? でもマリソルはヘンリーの秘書をしてるでしょぉ……だから如何でも良かったんだけど、ヘンリーも呼び出したのぉ!」

「如何でも良いとは何だコラ!」
「相変わらずねぇお父さん(笑) ウルフを宰相に据えて、更に仕事が楽になったのかしら?」
後ろから声が聞こえ振り返ると、そこにはコリンズとポピーが寄り添って現れた。

「そういう事さ。だから可愛い娘にも会いに来たって事」
そう言って優雅な動作でポピーに近付くと、愛おしそうに抱き締める。
だが突然一歩引いてポピーとコリンズを見詰めだした。

「ど、如何したリュカ?」
「ポピーにも子供が授かったんだね!」
ポピーのお腹に視線を移し、嬉しそうに娘の妊娠を語り出した。

「え、本当お父さん……私、妊娠してるの!?」
「本当ですかリュカ陛下……俺もとうとう父親になれるんですか!?」
凄いサプライズだ……だが何で母親よりも先に妊娠に気づけるんだ?

「お前が父親だとは限らないだろコリンズ(笑)」
「ちょっと目出度い事なんだから変な冗談は止めてよお父さん。私はお父さん以外とは浮気しないわよ(ニヤリ)」
「じゃぁ俺の子じゃなくリュカ陛下の子かもしれないのかい?」

「大丈夫だコリンズ……娘には手を出してないから」
コリンズも言うようになったが、それ
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