大泥棒が鎮守府にやって来る〜会食編・その1〜
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せたい一杯をくれ」
謎かけのつもりか。まぁ、一杯目は決めていたカクテルがあるんだがな。
「お嬢さんがたはどうするね?」
「じゃあ……提督と同じ物を」
というのは龍田の注文。余程好かれてるなぁ、どんな口説き方したんだか。
「では、私も日本酒を。肴は……そうね、何か温かい物がいいわ」
これは加賀の注文だ。ウチの加賀よろしく、日本酒好きが多いんだな。
「では私は芋を貰おう。ツマミは……魚がいいな」
さて、取り掛かるか。そう思った矢先、
「ちょっとdarling!こっちの注文は!?」
怒号が飛んできた。ウチの金剛に青葉、それと大淀がむくれている。
「あ?まずは客人優先だろが。少しくらい我慢しろ」
「薄情者〜!」
BOO!と膨らませた頬から盛大な音を鳴らす金剛。精一杯の抗議のつもりらしいが、端から見ていると痴話喧嘩に見えなさそうで怖い。
「随分ラブラブじゃねぇの」
「うるせぇ、茶化すなぃ。あれでも寂しがり屋な上に嫉妬深くてな、手懐けるのに苦労してんだ」
作業の手は止める事なく、真ん前に陣取ったルパンと会話を交わす。ああ言ってはいても気遣いの仕方は心得ている。一度言った後はしつこくは言ってこない。その位の事は聞かなくても解る。
「あら〜、随分奥さんの事理解してらっしゃるんですね?」
「まぁね。一目惚れ、なんて口に出すのも恥ずかしい惚れ方した相手だからこそ、どんな事でも理解したいのさ」
龍田に尋ねられたから正直に答えただけなんだが、何故赤くなる。そして金剛、お前は椅子の上で悶えるな。
「さて、そろそろあがるよ」
今日はアシスタントの早霜もいない。支度のしやすいメニューから出すのはご容赦してもらおう。
「はいお待ち、『バーボン・ロック』と『ナチョス』だ」
まず出来たのは次元の注文。ナチョスはメキシコやアメリカで親しまれるオヤツや簡単なツマミ的な料理だったりする。
《お酒と一緒にスポーツ観戦のお供に!ナチョス》
・トルティーヤチップス(お好みの味でOK):適量
・チェダーチーズ:適量
・ハラペーニョ(ピクルス):適量
・オリーブの実:適量
・牛(又は鶏)挽き肉:適量
まず、耐熱皿かオーブンの天板にトルティーヤチップスを敷く。これはシンプルな塩味でもいいし、ド〇タコスやド〇トスのようにチリ味等の味の付いた者でもOKだ。ここにトッピングをしていく訳だが、このトッピングが色々なバリエーションを生んでくれる。炒めて味付けした挽き肉や、細かく刻んだアボカドや玉ねぎ、ハラペーニョやオリーブのスライス。フリホレス・レフリトスという塩味のインゲン豆由来のあんこの様なペースト等々、店によって幅広
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