大泥棒が鎮守府にやって来る〜視察編・その2〜
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んよ」
「それでも痛いのは痛いってば〜!」
なおも悲鳴を上げる那珂ちゃん。俺はドンマイ…と心の中で合唱し、その場を離れた。その足で屋外に設置された弓道場に向かう。
そこでは空母・軽空母達が発艦の技術である弓術の精度を上げようと訓練に励んでいる。その一角では弓術ではなく射撃訓練もしている。先日の一件以来、対人も想定した上で追加した訓練だ。……尤も、使っているのは艦娘用の主砲や高角砲ではなく、対人戦も想定したライフルだが。
「おいおい、ライフル射撃なんてやってていいのか?」
「こんなご時世だ、鎮守府に攻め込んで来るのは深海棲艦だけとは限らねぇからな。備えすぎて困るって事はねぇだろうさ」
次元の言葉にさらりと応じると、それ以上の返答はなかった。流石に裏社会を渡り歩いて来ただけあってそういう事に対しての理解力は早い。ウチも万一の備えとして対人を想定した装備も備蓄してある。出所は明かさないが、正規のルートではない。要らん疑いはかけられたく無いので隠してはあるが、な。そういう方向との繋がりも必要って事だ。
「さぁ、次は工廠に向かいます。遅れないでついてきて下さいね」
大淀も馴れてきたのか、さながらツアーガイドのようだ。青葉もルパン一行の写真を撮りまくったり、次元やルパンに積極的に話しかけている。ゾロゾロと歩き出した一行に遅れないよう、俺も踵を返した。
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