第11話 留守電
[8]前話 前書き
<留守電>
「比呂・・・?蓮・・・?あのさ、学校のことなんだけど・・・、目のいい先生に、カメラが取り付けてあること、バレたらしくて・・・。急いで!実はあの時、香奈美を椅子から起こして連れて行った。男子はどう?この留守電聞いたらすぐにこっち来て!今学校に向かっている途中なの。イオーから学校は遠くても、自転車で行ったので、あと20分くらいで学校に着くかな。一応これで。じゃあ。校門で待っているから」
ツー・ツー・ツー・ツー・ツ・・・
あ・・・終わった。
比呂は留守電の下の方を見た。
<午後5時30分>
今は5時50分。今頃ついた・・・のか。
蓮に電話をかけたいが・・・
蓮は携帯を持っていない。今、僕の手元にある。
蓮、外に行ったのかな・・・?
走っては辺りを見回し、また走っては店、店、店・・・!
で、出入り口に着かない・・・!!
「はあ・・・、はあ・・・、はあ・・・」
色々よそ見していたら突然、
バンッ!!
「痛−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ッ!!!!」
比呂は誰かとぶつかった。
「痛いじゃないか!ちゃんと前を見ろ!」
ついこんなことを言ってしまった。
そしたら相手が
「お前がチビだから」
と言った。
もしかして・・・。
比呂は顔を上げた。
「こっちこそ痛い」
「蓮!!」
「蓮ですが、どうした!比呂!留守電はどうなったんだよ!」
友達とやっと合流できた。
それを比呂は、奇跡だと思っている。
※ちょっとしたことです。
[8]前話 前書き
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ