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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
820部分:第百二十七話 決戦の前の集結その七
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第百二十七話 決戦の前の集結その七

「戦皇アーレスの小宇宙です」
「アテナのものとは全く違う」
 カミュの言葉は既に戦うものになっていた。
「まさに血を欲しているものだ」
「だが。それでもだ」
 アルデバランは確かに踏み止まっていた。
「勝つ」
「そうだ、勝つ」
 ミロも言う。
「何があろうともだ。勝たなければならない」
「アーレスがどれだけ強大であろうとも」
 アイオリアは既にだ。前に出ようとしていた。その背には獅子が確かにいる。
「勝たなければならない」
「敗れれば未来はありません」
 ムウはこのことを話した。
「だからこそ。何があろうともです」
「私達の全ての力を合わせ」
 シャカも何時になくだ。熱いものがそこにあった。
「そのうえで、です」
「では行くとしよう」
「教皇、では」
 サガとアイオロスはだ。シオンに対して告げた。彼は今も中央にいる。
「これより」
「最後の戦いに」
「そうだ。それではだ」
 シオンもだ。言うのだった。
「行くぞ、アーレスの前にだ」
「はい」
「それでは」
 その開かれた扉を潜る。するとだった。
 遥か前に玉座があった。赤い大理石の輝く床の中央にさらに紅い、紅蓮を思わせる色の絨毯が敷かれその先にだ。高い階段になった台の一番上の段に玉座があった。
 そしてそこに座っている青年がいた。紅の丈の長い衣を着て猛々しい美貌を見せた青年がだ。そこにいて彼等を見据えていた。
 戦士達はその彼の前に来た。そうしてだった。
 まずはシオンがだ。こう問うのだった。
「戦皇アーレスだな」
「そうだ」
 その玉座の男がだ。地の底から響き渡る様な声で応えてきた。
「私がアーレスだ」
「そうか」
「戦皇。戦いを司りだ」
 そうしてさらに言うのだった。
「この地上も治める者だ」
「この地上をか」
「それではだ」
 ここまで話してだった。アーレスはその言葉をさらに続けてきた。
「決着をつけよう」
「そうだな」
「その為に来たのだからな」
 今度彼の言葉に応えたのはサガとアイオロスだった。彼等であった。
「最後の戦いだ」
「この聖戦のな」
「どちらにしてもそうなる」
 アーレスは玉座に座ったまま応えてきた。
「そう、それはだ」
「それは?」
「何だというのだ?」
「私が勝つことによってだ」
 それ以外はないというのだった。絶対の自信と共の言葉だった。
「それは決まる」
「ではそれをはっきりさせるとしよう」
 シオンはあえて強く反論せずにだ。こう述べたのだった。
「それでいいな」
「いいだろう、それではだ」
「今からな」
 こう話してであった。双方最後の戦いに入った。遂に最後の戦いの幕が開いた。


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