ガンダムW
1575話
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あればスラスターを全開にして跳躍し、ヒートショーテルやビームサイズを使って攻撃する事も可能だっただろう。
だが、エアリーズに乗ってるパイロット達の技量は相当に高かった。
それこそ迂闊に攻撃してもすぐに空中で距離を取られてチェーンライフルを撃たれる結果に終わる。
その時に比べると、トーラスは元々射撃を得意としている機体だ。……まぁ、原作ではビームサーベルを持っていたり、肘で相手のコックピットを潰したりといった攻撃方法もあったが。
そう言えば綾子のトーラスにもビームサーベルはまだ装備していないな。
今日の戦いが終わったら勧めてみるか。
余計な武器はトーラスの長所の高機動力を殺す可能性もあるが……ビームサーベルの場合は、柄だけだからそこまで重量は気にしなくてもいいんだよな。
ともあれ、トーラスはエアリーズの攻撃を回避しながらトーラスカノンを撃ってはエアリーズを撃墜していく。
連合軍のエアリーズの生き残りは既に下がったらしく、この空域にはいない。
それはリーオー部隊も同様で、既にこの戦場で戦っているのはシャドウミラーとOZだけとなっている。
「ま、エアリーズ隊にとってはこれから更に最悪の結果が待ってるんだけど」
スーパーバーニアを使用し、トーラスカノンを回避しつつ綾子のトーラスを包囲しようとしていたエアリーズとの間合いを詰める。
エアリーズや、それこそトーラスには絶対に出せない程の速度。
急激に近づいてくるトールギスの姿に、エアリーズ隊も当然気が付いたのだろう。
慌てたようにトーラスの包囲網の形勢を崩し、こちらに向かって対応をしようとする。
だが……遅い。
向こうは急いでいるつもりなのだろうが、トールギスを操る俺にとってはスロー再生されているような行動にしか見えない。
チェーンライフルの弾丸をスーパーバーニアの機動力で回避しつつ距離を詰め、シールドの裏側から引き抜いたビームサーベルを一閃する。
コックピットから上下二つに分断されたエアリーズは、数秒後に爆発を巻き起こす。
エアリーズに突っ込んでいった速度を殺さぬまま、撃破された機体のすぐ側にいた別のエアリーズへと向かってシールドを叩きつける。
こうも急速に俺が近づいてくるとは思っていなかったのか、残っていたエアリーズはチェーンライフルで迎撃するのか、それとも一旦距離を間合いを開けるのかを迷い……その迷いが致命的なまでの隙となり、連続して振るわれたビームサーベルにより、上下に真っ二つになる。
綾子のトーラスを相手にしていた状態であっても、OZのエアリーズ隊はジリジリと不利な状況に陥っていたのだが、そこにトールギスが乱入してしまえばどうしようもなくなる。
そして精密機器程に壊れやすいというのと同様に、高度な連携であるが故に、一度
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