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詩集「棘」
想いを馳せて見上げても

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どうしてこんなにも苦しいの?
それは単純な riddle
ただ好き…それだけのこと…

想いは痛み叫びだす
降り続く雪のように
君の名前を呼び続け…

悩みは絶えることはなく
弱さを隠して生きて行く…

想いを馳せて見上げても
澱んだ空に星はなく
紡ぐ希望も事切れる…
歪む世界に身を委ね
望まぬ明日を待つばかり…


懐かしく思い出す夏空
夢のような blue sky
冬は今…空を閉ざして…

寒さに耐える冬の草木
春になれば花をつけ
秋になれば実を結び…

僕にはそんなものはなく
ただ…影を踏んで歩み行く…

想いを馳せて見上げても
立ち去る日々は止まらずに
痛む心を抱き寄せる…
淋し過ぎて手を伸ばし
叶わぬ夢を追うばかり…


少ない君との思い出が
暗闇の中で心を叩く…
追い掛けるには遠すぎて
忘れるには深すぎて…

想いを馳せて見上げても
風吹き荒ぶ冬に泣き
来るはずのない春を待つ…
零れた涙は凍てついて
祈りは虚しく砕け散り…

想いを馳せて見上げても
澱んだ空は語らずに
紡ぐ希望に縋り付く…
歪む世界に立ち向かい
望まぬ明日を撃つばかり…




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