ガンダムW
1574話
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ミュラーのエアリーズを撃破し、改めて戦場になっている場所へと視線を向ける。
そこでは、予想通りと言うべきかリーオー部隊がそれなりに被害を受けていた。
まぁ、OZ側はトラゴスからの援護射撃をずっと受けていられるのに対して、連合軍側はそうもいかない。
いや、純粋に遠距離用の武装を持っているリーオーはいるのだ。
バズーカや簡易化されたドーバーガンとか。
だが、リーオー部隊は上空からエアリーズ、地上ではOZのリーオー部隊とも戦わなければならず、とてもではないがトラゴスに対して攻撃に出る事は出来ない。
一応牽制として何発かは撃ってるようだが、それでもトラゴスから一方的に攻撃を受けているような状況だった。
にも関わらず、まだ致命的なまでに被害を受けていないのは、上空を飛んでいる連合軍側のエアリーズの援護があり、またトーラスとシェンロンガンダムの力も大きい。
……まぁ、正直なところ、綾子と五飛が本気になればOZの部隊は全滅していてもおかしくはないんだが。
今回の件は、あくまでも連合軍のパイロット達を鍛えるのが目的である以上、あまり出しゃばる訳にもいかない。
「ま、こっちに攻撃を仕掛けてくれば話は別だけどな」
ミュラーの乗っていたエアリーズの事を思い出しながら、次にどう行動するべきかを考える。
基本的に連合軍のフォローである以上、エアリーズとリーオーに手を出すのは止めておいた方がいい。
だとすれば、やっぱりトラゴスか。
エアリーズとリーオーとの戦いに加えてトラゴスからの遠距離砲撃付きというのは、今の連合軍パイロット達にはちょっと難易度が高い。
せめて、もう2戦、3戦とした後であれば、トラゴスの砲撃付きでも構わないと思うんだが。
そう判断すると、綾子と五飛……そして後方に下がっているMS輸送機へと通信を入れる。
「俺はトラゴスの方を潰してくる。綾子と五飛は連合軍のパイロットが危険そうな攻撃とかがあった場合、それに対処してくれ」
『アクセルだけで? 大丈夫か?』
「誰の心配をしていると思ってるんだ?」
通信機から聞こえてきた綾子の声に、短くそう言葉を返す。
実際、シャドウミラー製の機体ではないとはいえ、この程度の敵を相手にするのに俺がどうにかなるという事はまず有り得ない。有り得ないし……もしガンダムの不意打ちとかを受けてトールギスが撃墜されたとしても、俺自身が全く何ともないのは明らかだった。
『ふふっ、そうだったわね。……それでもアクセルの事を心配してしまうのは、決して悪い事じゃないだろう?』
『はいはい、惚気はそのくらいにして』
少し呆れたようなサリィの声。
いつもは丁寧な言葉遣いなのに何故かフランクな感じになっているのは、その言葉の内容が物語っている。
「
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