ガンダムW
1574話
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そうなると……当然のように、ミサイルを含めて弾薬の備蓄はとても万全とは言えない状況にあった。
そして戦闘が開始してからも、連合軍の中で一番数の多いリーオー部隊へと向け、次々に攻撃をしていた。
だとすれば、この状況になるのは当然と言ってもよかった。
「ほら、お届け物だ。ありがたく受け取れよ!」
その言葉と共に、基地の近辺へと陣取っていたトラゴスへと突き刺さるドーバーガンのビーム。
威力は最大……ではなく、中くらいといった程度。
トラゴスのような動きの鈍いMSを相手にするには、そのくらいで十分だった。
それにこのくらいの威力であれば、機体が消滅するという事もないから、もしかしたら基地を取り返した後でMSを回収して使えるかもしれないし。
……ホワイトスターと自由に行き来出来るのなら、それこそキブツを使って資源に出来るんだけどな。
ともあれ、威力を抑えた代わりに次々とトラゴスへと突き刺さっていくビーム。
コックピットにビームが命中してそのまま撃破される機体もあれば、中には運良く頭部や武器だけといった部位破壊で済んでいる機体も多い。
狙う気があれば全機コックピットに命中させる事も可能だったが、そこまでする必要は感じていない。
いや、勿論連合軍を裏切ってOZに味方した以上、敵だというのは変わりのない事実だ。
だが……それでも人質の類や、どうしてもOZに味方せざるを得ないといった理由の奴がいるかもしれないと考えると、全員を殺す気にはなれなかった。
だからこそ、機体に命中はするけどどこに命中するのかは運次第といった風な攻撃を行っている訳で……これで生き延びる事が出来れば、連合軍が基地を取り返した後でも連合軍の判断でその兵士の処遇は決められるだろう。
次々に機体を破壊されていくトラゴス。
そしてトラゴスを攻撃出来るだけの距離まで近づけば、当然ながら基地からの攻撃もこちらに向かってはどうしても薄くなる。
当然だろう。トールギスに攻撃して回避されれば、下手をすると基地に被害が出かねないのだから。……いや、当然攻撃されれば回避はするけどな。
カートリッジが勿体ないのでドーバーガンの射撃を止め、そのまま一気にシールドを構えたままトラゴスへと突っ込んでいく。
ようは、シェンロンガンダムを倒した時と同じく、シールドを使って殴りつけるという攻撃方法だ。
……ただ、これならコックピットに命中しても、ビームよりは死ぬ確率が少ないだろう。
そういう意味では、俺はトラゴスのパイロットに感謝されてもいい筈だった。
いや、自分を撃墜したMSのパイロットに感謝するような奴がそうそういるとは思えないが。
ともあれ、援護射撃という一面ではかなり強力なトラゴスだったが、それでも接近されてしまえばどうしようも
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