第3話
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た紗矢華が言う。
「まあ、夕飯の買い出しにでも行ったんだろ。オレは風呂に入るけど煌坂はどうする?」
「どうする?い、一緒に入れってこと!?」
「あのなぁ、そんな訳あるか!普通に煌坂はなにするのかって聞いただけだよ」呆れた様子な古城。
「私は荷物の整理をするわ、今日からここに住むことになるし。」
「そっか。何か分からないことがあったら呼んでくれ」
「わかったわ」
「はぁ…」古城は風呂で束の間の静かな時間を過ごし、ここ1週間を思い出していた。
「オレも色々勉強しないといけないんだろうけど、なにをすればいいんだ?とりあえず那月ちゃんかラ・フォリアにでも聞いてみるか」
身体を洗いのぼせそうになったところで風呂場を出た古城は上の着替えを忘れてきたことに気づいた。
「煌坂ー?」
「なにか呼んだ?」意外にも近くにいたらしい紗矢華の足音がする。
「あのさ、悪いんだ が…」
「ふぇぇぇぇっ!?」古城が言い終わらないうちに紗矢華が風呂場の扉を開けた。
「ちょっ!煌坂!普通いきなり風呂場のドア開けるか?」そこには腰にタオルを巻いただけの古城が立っていた。
「あ、その、えっと、、、い、いつまでそのままでいるつもりなの!この第四性犯罪者!」紗矢華が暴れようとする。
「待て煌坂!こんな狭いところで暴れたら!」古城の不安通りに濡れた床に足を滑らせ前に転ける古城。
「うわぁっ!」
「きゃっ!」
「大丈夫か?煌坂…」目を開けると倒れた紗矢華の上に覆い被さるような体勢になっている古城。
「え…あ…」
「わ、悪い!すぐどくから!」
「あ、暁 古城?」慌てて立とうとする古城の首に手を回し立たせず自分に引き寄せる紗矢華。
「き、煌坂?」
「その…もしよかったらなんだけど…私の血を吸わせてあげてもいいわよ…」そう言われて初めて古城は自分が鼻から鼻血を出していたことに気づいた。
古城がどうすればいいか迷っている間に紗矢華の手の力はどんどん強くなり2人の距離は縮まっていく。
「煌坂」我慢の限界がきた古城が確認のために紗矢華の名前を呼ぶ。
紗矢華は肯定の意を示すかのように何も言わずに首元を古城の方に向けた──
「先輩?」
「古城くん?」聞き慣れた声に名前を呼ばれ頭をあげる古城。
「ひ、姫柊に凪沙!?」
「雪菜!?」
「お2人ともなに、してるんですか?」冷ややかな目で雪菜が二人を見つめる。
「違うんだ姫柊!これは事故で」
「そ、そうよ雪菜。暁 古城が転んだから」
「凪沙ちゃん、晩御飯の支度をお願いします。先輩と紗矢華さんはこちらに」必死に言い訳をする2人には目もくれず雪菜は2人を古城の部屋に連れていく。
「とりあえず、2人ともそこに正座してください」
「「はい」」こうなったら雪菜が止まらないことを知っている2人は
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