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ヒカリの電話相手、それは、ヒカリにとって
一生忘れる事の出来ない特別な人だった。
ヒカリ:「いままでごめんね、、、ママ!」
電話相手は、ヒカリが18の時に
疎遠になった実の母、アヤコだった。
ヒカリ:「ずっと連絡しようと
思ってたんだけど、中々出来なくて、、、。
ママ、あたしの事覚えてるよね!?
忘れたとか言わないよね!?」
ヒカリの目には涙が浮かんでいた。
その涙は、久しぶりに聞く母の声、
そして緊張や不安等が絡みあったヒカリの心を
表していた。
アヤコ:「ヒカリ、、、」
ヒカリ:「ママッ!」
自分の名前を呼ぶ母の声に、
ヒカリの涙はさらに溢れる。
しかし、その涙の雨は一瞬にしてヒカリを
嵐に巻き混んだ。
アヤコ:「全くあなたって子は!!!」
ヒカリ:「ひっ!」
アヤコ:「連絡するのが遅い!!
遅すぎるわよ!!こっちから電話かけても
あなたずっと無視してたし、
そんな子に育てた覚えもないのに
どうしてあなたって子は!、、、はぁ」
約7年ぶりの会話にもかかわらず、
ヒカリとは裏腹にアヤコは大激怒だった。
ヒカリ:「ご、ごめんなさいっ。あたしねっ、
こっちにきてからねっ、、」
ヒカリがいままでの経緯を
説明しようとすると、、、
アヤコ:「、、、全部知ってるわよ」
ヒカリ:「うん、、、え?」
アヤコの、予想もしていなかった返事に
驚くヒカリ、、、。
ヒカリ:「知ってるって、、、何を、、」
アヤコ:「全部よ全部、、、。
あなたがそっち(カントー)に行ってから
デザイナーになろうとしていたり、
介護施設で働いていたり、、、
今やろうとしている事もね、、」
アヤコはヒカリの全てを知っていた。
ヒカリ:「えっ、、、どうしてそれを、、、」
アヤコ:「サトシ君よっ」
ヒカリ:「え?、、、サトシ?」
アヤコ:「そうっ。、、、あなたの友達の、
サトシ君、、、。彼が全部教えてくれたわ」
ヒカリ:「うそっ、、、」
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