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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
817部分:第百二十七話 決戦の前の集結その四
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第百二十七話 決戦の前の集結その四

「何よりだ」
「はい、それでは」
「これよりですね」
「そうだ。アーレスの前に向かうぞ」
 まさにそうするというのだった。
「今からだ」
「アーレスですか」
 ここで言ったのはミロだった。
「遂にこの時が来ました」
「この戦いで敗れればだ」
「はい」
「それで全てが終わります」
「わかっているな。このことは」
 シオンは黄金聖闘士達の言葉を受けてまた述べた。
「トラキアはアーレスがいる限り何度でも蘇る」
「アーレスが狂闘士達を蘇らせるからこそ」
「そしてエリスや四闘神達も」
「そうだ、アーレスは己に仕える者達を何度でも蘇らせることができる」
 これはこれまでの戦いでよくわかっていることだった。彼等もその蘇ってきた者達を見てきた。だからこそ知らない筈がないことだった。
「だからこそだ」
「それにアーレスこそがトラキアの中心」
「そのアーレスを倒さなければ」
「話は終わりません」
「それもある。どちらにしろアーレスを倒さなければだ」
 シオンもまただ。そのことはよくわかっていたのだ。
「決して終わりはしない」
「では。今より」
「アーレスの前に」
「皆立つのだ」
 黄金聖闘士達に対して告げた。
「いいな」
「はい、では」
「行きましょう」
「アーレスは神」
 シオンの言葉が鋭いものになっていた。
「戦いの神だ。それもオリンポスの神々の一柱だ」
「決して油断はできない」
「存じているつもりですが」
 黄金聖闘士達は立ち上がりながらシオンの言葉に返す。
「それでもですね」
「油断はしてはならないと」
「その力は絶大なものだ」
 シオンもまたよくわかっていた。アーレスの強大というどころでは済まないまでの力をだ。これは前世の記憶からも読んでいることであった。
「我等が全て揃っていたとしても」
「それでもまだ」
「適わないものがあると」
「そう考えていい」
 楽観はなかった。何一つとしてだ。
「いいな、そう思って行く」
「いざ、死地へ」
「最後の戦いに」
「行くぞ」
 こう話してであった。彼等はその最後の戦いの場に向かう。シオンを軸にしてその左右を固めてそのうえで先に進む。広い廊下は彼等が揃って歩いてもまだ余っていた。
 その先を進むにつれだった。次第にだ。
「一歩ごとに感じますね」
「そうだな」
 アイオリアは強い顔でだ。シャカの言葉に応えた。
「アーレスの小宇宙をな」
「はい。これが神の小宇宙です」
 目を閉じてだ。そうして言うシャカだった。
「まさしく」
「へっ、ここまでの小宇宙はな」
「そうだな」 
 カミュがデスマスクの言葉に頷いていた。
「感じ取ったことはない」
「あの四闘神や争いの女神
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