ガンダムW
1573話
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では、若干でしかない。
だが、その若干というのはミュラーよりも技量の低い相手であれば……もしくは同等の腕であればまだしも、格上の相手を前にしてでは致命的なまでに大きい。
よりトールギスへと近づいて撃ってはいるが、それで射撃の精度を誤魔化せる訳もない。
スーパーバーニアを噴射させながら、細かな動きを繰り返す。
普通の人間であれば、Gで間違いなく身体に負担の掛かる動きだが、生憎と俺にとっては全く問題がない。
既にミュラーのエアリーズにはミサイルは存在せず、ただひたすら怒りに任せて俺へとチェーンライフルを撃ってくるだけだ。
怒り狂って正常な判断も……ましてや彼我の実力差すらも理解出来ないようなミュラーに、トールギスを捉えられる筈もない。
見る間に距離が縮まり、それでもミュラーはひたすらにチェーンライフルを撃ち続ける。
エアリーズとの間合いが詰まれば、それは当然向こうにとっても射撃が当たりやすくなるという事ではあるので、まだ撃ち続けていたいその気持ちは理解出来ないでもないが……
「そんな雑な攻撃で、俺をどうにか出来ると思ってるのか?」
興奮の類は全くなく、自分でも分かる程に落ち着きながらエアリーズとの間合いを詰め……シールドの裏から引き抜いたビームサーベルで、横を通り抜けざまに一閃する。
「恨むなら、自分の技量の足りなさ……いや、怒りやすい性格を恨むんだな」
『お前は、格好よすぎるんだよぉっ!』
その言葉を最後に、ミュラーのエアリーズは爆発の華を咲かせる。
……今の台詞って、ミュラーじゃなくてアレックスの台詞じゃなかったか?
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