暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1573話
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きた男。
 俺がその辺にいる軍人であればそれ程問題にならなかったのかもしれないが、残念ながらノベンタ直轄の傭兵部隊という事もあり、このままでは大きな問題になると判断した他のOZのパイロット達の取りなしによりその場は終わったのだが……
 結果として、他のOZのパイロットが口にしていたようにMSを降ろされて閑職に回されていたらしい。
 それが、資料室とかいう場所での仕事だったのだろう。
 こっちに向かって放たれるチェーンライフルを回避しながら考える。
 だが、OZにとって優秀なパイロットというのは、多少問題があっても必要としていたのだろう。
 元々少数精鋭のOZだ。そうなれば当然OZの代表として選ばれるようなミュラーを、オペレーション・デイブレイクが始まっても資料室で働かせておくような余裕はなかったという事か。
 その結果として、こうしてMSパイロットに復帰した訳だ。
 そもそも、OZとしては俺の……より正確にはノベンタとの関係を悪くして、オペレーション・デイブレイクの件が知られるのを避ける為にミュラーを処分したという面が強い。
 だが、そのオペレーション・デイブレイクはもう発動してしまったのだ。
 そうである以上、腕利きのパイロットを資料室などという場所で遊ばせておくのは意味がない、か。

「へぇ? 資料室か。落ち着きのないお前にはこれ以上ない程に相応しい仕事場だな。で、その資料室の職員が何だってこうしてエアリーズに乗って俺を攻撃してるんだ?」

 放たれるミサイルを、威力を絞ったドーバーガンで消滅させながら、挑発するように通信を送る。
 その言葉は、ミュラーにとっても決して許容出来るものではなかったのだろう。
 映像モニタの向こう側では、目を吊り上げながら口を開く。

『ふざけるなぁっ! お前が、お前がいなければ俺はぁっ!』

 資料室の職員というのが、具体的にどのような仕事をするのか俺は知らない。
 いや、予想は出来るが、これ程ミュラーをブチ切れさせるようなものなのか? と考えれば、首を傾げざるを得なかった。
 勿論自分の技量に自信のあるミュラーとしては、MSパイロットから資料室といった風に環境が全く変わってしまった事に屈辱を覚えるのは分かる。
 だが、それでもここまで俺を恨むような事か? という疑問はあった。

「何でそこまで怒っている?」

 純粋な疑問。
 だが、その疑問が余計にミュラーの怒りに火を注いだらしく、エアリーズの攻撃はより一層激しさを増す。
 残っていたミサイルを一斉に発射し、そしてチェーンライフルを撃つ時もよりトールギスとの距離を縮めて撃つ。だが……

「甘いな」

 頭に血が昇っている影響か、チェーンライフルの狙いが最初よりも杜撰になっている。
 狙いの精度という意味
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