暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1573話
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ムに呑み込まれて空中に爆発の華を咲かせる。
 自分達の部隊の先頭を進んでいた機体が破壊されたのを見て、危険だと判断したのだろう。エアリーズ部隊はリーオーへと攻撃する事なく、回避していく。
 リーオー部隊から、感謝の意味を込めてか軽く手が挙げられる。
 それを見て、こっちも軽くドーバーガンを振って挨拶をすると、すぐに次の行動へと移ろうとし……

「は?」

 何故かこっちに向かってくる1機のエアリーズの姿を見て、思わず間の抜けた声が出た。
 トールギスがどれだけの能力を持っているのかというのは、OZも当然知っている。
 特に基地へと到着する前の戦闘でもその性能を見せつけたのだから、こちらがどれだけの性能を持っているのかを知らないなんて事はない筈だった。
 何しろ閃光弾を貫いてMS輸送機を撃破するなんて真似をしてしまったんだし、どうしても目立つなという方が無理だった。
 つまり、向こうの戦力で俺を……トールギスをどうにかしようとするのであれば、それこそトラゴスが遠距離から援護射撃をし、リーオーも地上から援護射撃をして……それでも倒せなかった時に、初めてエアリーズが――今のように単機ではなく出来れば全機で――攻撃をするというのが正しい選択だ。
 勿論そんな真似をすれば他の連合軍の攻撃を防げないのだから、もしトールギスを倒すにしても他の連合軍の機体を全て倒してからという事になる。
 だが、そんな真似は不可能に近いと言ってもよかった。
 そもそもの話、もし連合軍の戦力を全て撃破したとしても、まだトーラスとシェンロンガンダムが残っているのだから。
 とてもではないが、この程度の戦力で……それも連合軍の戦力を全て片付け、そのまま連戦でどうにか出来る筈がない。
 そんな状況にも関わらず、何故エアリーズがたった1機で俺の方にやってくる?
 脳裏を過ぎった俺の疑問を解いたのは、次の瞬間オープンチャンネルにて流れてきた通信だった。

『いたな、アクセル・アルマー! てめえのおかげで、こっちはストレス溜まってるんだ! 俺に資料室なんて場所で働かせやがって……思う存分その礼をしてやるよ!』

 映像モニタに映し出されたのは、見覚えのある顔だった。
 俺との模擬戦ばかりで自信をなくしていた連合軍のエアリーズ隊に自分達の実力を理解させる為に行われた、OZとの模擬戦。
 結果として、俺に鍛えられていたエアリーズのパイロットは急激な技量の上昇もあって、OZの部隊を圧倒したのだが……そんな中、OZから派遣された部隊の中で唯一連合軍のエアリーズを撃墜扱いにしたパイロットが1人いた。
 それが映像モニタに映し出されているパイロットの、ミュラー。
 だが、精鋭である自分達が負けたのが気にくわなかったのか、模擬戦終了後に偶然居合わせた俺に向かって絡んで
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