第1話
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魔族のパワーバランスが崩れてしまう時が来ます。その時のための同盟なのです。」
「そうか…でもすぐに決めろって言われてもオレはまだそんな大きなことをすぐ決断できるようなやつじゃないだ。」
「分かっていますよ、古城。ですからすぐにとは言いません、決断ができれば連絡をくださいね?」
「あぁ、わかった」珍しく簡単に引き下がるラ・フォリアに肩透かしをくらった古城。
「では、古城も疲れていると思うので今回はこれで帰りますね」
「ラ・フォリアもあんまり無茶しないようにな」
「雪菜、古城をよろしくお願いしますね」
「なんか今回は大人しく帰っていったなラ・フォリアのやつ」
「そうですね、大人しくされると逆に何かありそうですけど…」
「姫柊、考えすぎだ」いまいちしっくりこない古城と雪菜であった。
「でも、先輩が簡単に返事をしなくて安心しました」
「それは、当たり前だろ。オレにはまだ国同士のこととかよく分からないからな、今までの判断は人工島管理公社のお偉いさんに任せてきたし」
現在の絃神島の行政の大半は人工島管理公社が担っており、この国の代表は古城ということになっているが、まだ未熟なため完全にお飾りなのだ。
「オレも色々勉強しないとダメだな」
「そうですね、なるべくお手伝いします」
「悪いな、姫柊」
「私は先輩の監視役ですから、早く帰らないと凪沙ちゃんが待ってますよ?」気を遣ってか普通の話に戻す雪菜。
「そうだな、1週間分寝溜めしないとな」
「明日は日曜日ですけど、お昼から予定が入ってますよ?」
「マジか…いつ休めばいいんだよ…」途方に暮れる古城であった。
それから、久々に自宅に帰り凪沙と雪菜と夕飯を食べた古城は泥のように眠ったのだった。
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