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ストライク・ザ・ブラッド〜空白の20年〜
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。じゃあ、後でな!」
「なによ、あいついきなりかけてきて」一方的に喋られた浅葱は少しイライラしている。
「で、なんだったんだ?」
「とりあえず、那月ちゃんがくるから古城はキーストーンゲートに行けって」不機嫌ながらも伝えるべきことは伝えてくれる浅葱
「なんで、オレがキーストーンゲートに…ってうわっ!那月ちゃん!?」
3人の間に突如担任の南宮 那月が現れた。
「教師をちゃん付けで呼ぶな、それと人を見ていきなりうわっはないだろこの馬鹿者がなにか見られてはいけないことでもしていたのか?」冷ややかに笑いながら那月は古城の頭をいつものように扇子で叩く。
「南宮先生、どうして先輩をキーストーンゲートに?」
「なにやら人工島管理公社には第四真祖を使ってやりたいことがあるそうだ。とりあえずついて来い。…転校生お前もだ。」
そう言い終わらないうちに、那月は古城と雪菜の2人を連れて消えてしまった。
「私だけ仲間はずれ?なんなの、もう!」1人置いてけぼりをくらった浅葱の悲痛な叫びが谺響する。

空間転移の独特な感覚が終わると目の前には矢瀬 基樹と数人の人工島管理公社と思われる者と数台のカメラがあった。
「よう、古城。さっきはお疲れ様なかなか派手にやったな」基樹が労いの意を込めて肩を叩いてくる。
「それはいいんだが、なんでこんなとこに?」
「古城も察しが悪いなー、この島の住人の様子はさっき見てきたはずだろ?うちがなんとか抑えてるが、それもあと何時間保つかって感じだな」
「それでオレを呼んだ理由は?」
「先輩が第四真祖であるということを、住民の皆さんに公開するんではないでしょうか」鈍い古城に代わって雪菜が答える。
「さっすが、姫柊ちゃん。古城と違って察しがいいね」
「そんなことして何になるんだよ、余計パニックになるだけなんじゃないのか?」不愉快な気持ちをグッと堪えて古城が異を唱える。
「馬鹿者、聖域条約機構によって絃神島は第四真祖が統治する第四の夜の帝国になったのを忘れたのか?」またしても那月の扇子が古城の頭に炸裂する。
「そうですよ。先輩が第四真祖であり、絃神島がその第四真祖が収める夜の帝国になることを知れば皆さんとりあえずは安心できるんじゃないでしょうか」
「そうは言ってもなんて言えばいいんだよ…」
「そんなのテキトーでいいんだよ、島の端からでも見えるように派手に眷獣出してなんかちょろっと言えばいいんだって、あとはこっちでなんとかするからさ」いつもの軽い調子で基樹が言う。
「そういう…もんなのか?」
「信用しろよ、古城。そういうもんだ」
「だといいんだけどな…」古城は明らかに不服そうだ。
「それで皆さんの不安がなくなるならいいじゃないですか、先輩」
「まあ、そうだな…。今のままほっとけはしないしな」
「そうと決まれば早速撮る
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