814部分:第百二十七話 決戦の前の集結その一
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第百二十七話 決戦の前の集結その一
決戦の前の集結
広間にだ。まずは彼が来た。
「私だけではないな」
アイオロスはその四角い広間の壁に見える十三の扉を見て言った。今開いたのは彼が出て来たその扉である。まずは一つであった。
そしてだ。隣の扉が開いた。そこから来たのは。
「やはり来たか」
「生きていて何よりだ」
サガだった。サガはアイオロスのその顔を見て微笑んできた。
「お互いにな」
「そうだな。確かにな」
「だが。私達だけではない」
サガはここでこうも言うのだった。
そしてだ。その言葉が出された瞬間にだ。また扉が一つ開いた。
「お待たせしました」
「いや、待ってはいない」
「今来たばかりだ」
「そうですか」
シャカだった。目をゆっくりと閉じたうえでの言葉だった。
「今しがたですか」
「そしてここにいる」
「そういうことだ」
こうシャカに言う二人だった。
「そしてだが」
「これで三人だな」
「また。来ます」
シャカもまた言うのだった。
「仲間達が」
「さて、次はだ」
「誰だ」
「よお、いよいよだな」
四番目の扉が開いてだった。デスマスクが来た。
「アーレスの野郎の死に顔を巨蟹宮に飾ってやるからな」
「頼りにしていますよ」
目を閉じたままのシャカの顔が微かに微笑んだように見えた。
「貴方の力も」
「大船に乗ったつもりでいな。あっという間に終わらせてやるからな」
自信に満ち満ちた言葉だった。
「今度の戦いもな」
「これで四人だな」
「そして次は」
「最後の戦いだな」
シュラだった。五番目の扉からだった。
「アーレスだ」
「その通りだ」
「これでこの聖戦は終わる」
「終わらせてみせる」
その右手を構えて顔の前にやりながら二人のことばに応えていた。
「このエクスカリバーでだ」
「そうだな。この戦いでだ」
「終わらせなければな」
二人も彼のその言葉に頷く。そうしてであった。
六番目の扉からは薔薇の香りと共にだ。アフロディーテが出て来て言うのであった。
「安心しました」
「安心したというのか」
「それは何故だ」
「私だけではなかったからです」
だからだというのであった。
「他の方々もおられるからこそ。だから」
「だからか」
「それでもだというのだな」
「はい。例え私一人であっても」
それでもだという。
「アーレスを倒してみせるつもりでした」
「誰もが同じですね」
シャカもアフロディーテのその言葉を聞いて述べた。
「その為に戦場にいるのですから」
「確かに」
アフロディーテはシャカのその言葉に頷いてだった。そうしてであった。
今度はだ。アルデバランだっ
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