第10話 香奈美寝坊助 真衣探し
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一応これで香奈美の買い物は終・わ・り。
「他の人が気になる」
香奈美はウロチョロ回っている。
どうやら真衣たちのところに戻ろうとしているらしい。
「真衣・・・どこ?」
香奈美はあくびをしながら眠たそうにしている。
「・・・蓮・・・どこ・・・?」
香奈美はよろけて壁に激突した。
「・・・・比呂・・・・・ど・・・こ・・・お・・」
香奈美は椅子に寝っ転がり、ついに・・・。
「フー・フー・フー・フー・フー・・」
これは香奈美の寝息らしい。
フーフー言っているけど、深い眠りなのか?
香奈美にもわからないような深ーい、深ーい・・・眠りだ。
ちょうど男子たちが通りかかって、香奈美に気づいた。
男子は真衣に電話で伝えようとしたが、電波が届かず、香奈美を無視して走って行った。
もちろん香奈美には、男子たちに置き去りにされたのには気づいていない。
全く、親切にしてあげられないヤツ達。
男子は真衣を集中して探したが、電波の届かないところにいるのは・・・、
探しても見つからないだろう。
最近はイオーに来る人が減ったから、イオー内にいれば電波が届く。
今も駐車場は車でいっぱいだが、店員の分の車もある。
店員の数はほとんど100人ちょっとくらいで、車が100台あれば、もう十分に満車状態だ。
「真衣!どこだ!」
「どこ行った!真〜衣〜!?」
「返事しろ〜!」
こんな時に一本の電話がかかってきた。
プルルルル、プルルルル、プルルルル、プルルルル・・・。
「あ〜も〜何だよ!うっせ〜な〜!」
蓮が怒れて携帯を耳に当てた。
ツー、ツー、ツー、ツー、・・・
「なんだこれ?勝手に切れる電話なんてあんの?この携帯は壊れてないはず。買ったばかりだし、保証書無くしたし、簡単には壊れない携帯だし、あとは・・・・」
蓮が指で数えながら、−(マイナス)のことを言っていった。
「蓮。お前バカか。頭壊れたのかよ、このボケが」
比呂が話を言いながら偉そうに説明した。
「これは留守電って言って、今話したいのに、話し相手が忙しい時に送るもの。音声だけで相手に送り、伝えたいことを言えばいいの」
「・・・そう・・・か?」
「そうだし!」
蓮が口をとんがらせて言った。
「どうせどうでもいい話だろ?分かってるよ、こういうパターン」
そしたら比呂が
「僕、携帯で留守電聞いてるよ。長そうな伝言だし」
と言った。
蓮はやる気を出した。
「俺、探してくる」
「へ?どこへ?」
「真衣」
「と〜?」
「真衣と・・・女子、これだけじゃ足りねーな・・・」
「香奈美でしょうが!?」
「あ、そうだった」
「じゃあ俺行ってくるから、おめえ留守電聞いとけ。じ
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