第2話「現状確認と今後の方針」
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
聖杯を悪用しようとしているのであれば協力することなど出来ないからな。
「俺が望むものは「世界の改変」……といっても世界征服とかをするわけではなくて理不尽に苦しむ者がいる世界を少しでも良くしたいってだけなんだけどな。俺は聖杯をその目的の実現の為に使いたいんだ」
「世界の改変……」
今のこいつはとても優しそうな目で話している。
その表情を見れば何故こいつが英霊となったが何となくだが理解出来たような気がする。
こいつには「悪意」というものが感じられない。
おそらく英霊になる前もこいつはその1つの目的の為にずっと動いていたんだろう。
唯一つの「苦しむ人を救いたい」という善意の為だけにだ。
「いいだろう。お前は俺の目的を叶えてくれた。今後はお前の目的の為に俺の力を貸そう。まあ、俺程度じゃろくな力になれないと思うがな」
力になれるとしたら現界に必要な魔力の共有程度だろう。
さっき宝具を使った際に俺の魔力を使ってないことを考えるとシグナーの宝具の使用にはマスターの魔力が必要ないみたいだしな。
「俺の我が儘を聞いてくれたありがとな。今日はゆっくり休もう。明日桜ちゃんが目覚めたら色々と説明もしてあげないといけないだろ?」
「ああ、お前の言うとおりだ」
その後シグナーは霊体になり消えてしまい俺も自室に戻り眠りにつくことにした。
シグナーSide
まさか並行世界に呼ばれるとは思ってなかった。
ロキとの戦いで得た神格が影響してんのか?
まあ、結果的には聖杯という俺達の目的に使えそうなものを手に入れるチャンスだし良かったとも言えるけどさ。
「あいつら、心配してんだろうな……」
元いた世界に残してきた大切な人達のことを思いつつ仙術でマスターが眠ったことを知った俺はこの家に結界を張ってから眠りについた。
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ