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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第二百四十三話 今日は……
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ンティとオリベイラ……。

ネグロポンティがトリューニヒトを裏切ったというのが良く分からん。主戦派と共にクーデターを起こそうとした以上ネグロポンティはこちこちの主戦派、反帝国感情の持ち主と言う事か。

それが原因でトリューニヒトを裏切ったとすれば今のトリューニヒトはやはり和平推進派と言う事になる。ヤンがトリューニヒトに協力的な事を考えてもそういう結論が出るが、どうも信じられんな。狐に化かされた様な気分だ。

クーデター派の狙いはネグロポンティを首班とした軍事政権の樹立と言う事だろうな。オリベイラ、ルフェーブル、アル・サレムが関与していた事を考えると狙いはフェザーンの永久占領か。イゼルローンとフェザーンを押さえる、フェザーンの経済力を利用して経済の再建、軍の再建を図る、そんなところだろう。

おそらく経済界も関与しているだろうな。むしろ焚きつけたのは経済界と言う可能性もある。未発には終わったがクーデターの規模としては原作よりもこっちの方が大きい。同盟政府も後始末が大変だろう。

気になるのは地球教だな、連中が無関係とは思えない。レムシャイド伯を通して同盟には地球教の関与を調べてくれと頼んだがどんな結果が出てくるか……。

俺はトリューニヒトの警護室長を勤めたベイは地球教の手先だろうと考えている。最初から地球教の手先であり軍内部では主戦派として活動した。そしてグリーンヒルがクーデターを考えたときにはそのメンバーになっていた。

地球教はクーデター計画を知ったとき、どう利用するか考えた。そしてトリューニヒトを助け地球教の駒とすることを考えた。クーデターが起きた後、トリューニヒトを匿った地球教徒は日々トリューニヒトにベイが信用できる人物だと吹き込んだだろう。そうでもなければ裏切り者を警護室長などにするわけが無い。一度裏切ったものが二度裏切らないという保証は無いのだ。

ベイを調べてみろと言ってみようか……。駄目だな、根拠が無い。不審がられるだけだろう……。それにしても上手くいかないな。クーデターが成功してくれた方が良かった。そうなればいずれはフェザーンからの救援要請を受けて出兵する、そういう形が取れたんだ。それにフェザーンのゲリラ活動も期待できた。ついでに同盟軍同士で潰しあってくれれば言う事は無かった。全く上手くいかない。

落ち込むだけだな、別な事を考えよう。クーデターと言えば今回のクーデターにリンチ少将は参加していない、と言うより参加できない。彼は同盟に戻らず帝国に残る事を選択した。戻りづらいんだろう、ヤンが軍の幹部になっているからな、戻れば何かと比較されるに違いない。原作同様、酷いアルコール依存症になっていたようだ。

今は亡命者扱いで軍の病院で入院治療を受けている。治ったらこれからどうするのか、決めなければならないんだ
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