番外編@「第四次聖杯戦争〜Fate/Zero編〜」
第1話「召喚そして救済」
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
冬木市にある間桐邸の地下では1つの儀式が行われていた。
その儀式とは聖杯戦争に必要な英霊の召喚
正史であれば儀式を行っている人物(間桐雁夜)によって召喚されるのは狂戦士のサーヴァントであった。
しかし、正史とは違い雁夜はたった1つの願いを込めて召喚の儀式を行っていた。
それは小さくも大きな願い。
「間桐臓硯の手から間桐桜を救って欲しい」
「その為であれば自身の命を差し出してもいい」
ただ1人の幼い少女を救って欲しいという人によっては小さくも大きくも見える願い。
もちろん、どれらけ強い願いでも雁夜1人の願いで召喚される英霊に影響を及ぼすことは無い
しかしである。
世界とは不思議なものでこの時、雁夜以外にも世界中で様々な人間が様々な願いを抱いていた。
それもその全てが「善」に分類される願い
そしてこの日の天気は快晴で夜空には満点の星空が展開されていた。
「数多なる願いが集い満点の星空に輝く星となる」
ふと頭に浮かんできたこの言葉を召喚の呪文の最後に雁夜は唱える。
すると、召喚が成功したのか眩い光が発生し収まるとそこには1人の10代後半くらいの姿をしたどこかの学生服を着た青年が現れる。
「あんたが俺のマスターか?」
間桐雁夜Side
こいつはどんなサーヴァントなんだ?
俺が最初に頭に浮かんだのはそれだった。
召喚の呪文の最後に頭に浮かんだ言葉の影響なのか現代風のサーヴァントが召喚されてしまった。
ステータスを見る限りでは狂化ランクが限りなく低いEということもありバーサーカーでは無いとは思うし全体的なステータスもそれ程高くは無いから三騎士のクラスでも……ん?
はあ?!神格?!
まさか俺は神霊を呼んでしまったのか?!
「なあ、あんたとそっちの気持ち悪いののどっちが俺のマスターなんだ?」
「わ、悪い、お前のマスターは俺だ」
つい驚いてしまいこのサーヴァントの言葉を無視していたのか相手は少々不機嫌な表情に変わってしまっていた。
危ない、危ない。
こいつは神霊かどうかはともかく神格を持つ程の英霊なんだ。
もしも聖杯が俺の願いの為にこいつを呼んでくれたのなら友好的な関係を築いて俺の願いの為に動いてもらわなくてはならない。
その為にも機嫌を損なう訳にはいかないからな。
「そうか、俺はシグナーだ」
シグナー?
聞いたことのないクラスだ。
やはりこいつはイレギュラーサーヴァントなのだろうな。
聞いたことのないクラスで神格を持つイレギュラーサーヴァント
俺もとんでもない奴を召喚してしまったのではないかと思うな。
「ではシグナーとやら。さっそく動いてもらおうか?」
っく!
せっかく苦しんでまで呼び出したサーヴァントすら
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ