第一章「赤き竜の目覚め」
第1話「兵藤一誠」
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世界というのは残酷である。
別に誰かの格言とかじゃなくて俺が心の中から思っていることだ。
俺は生まれてからずっと不幸なことばかりに遭ってきている。
幸せと思えたことなんて昔近くに住んでいた女の子と一緒に遊んでた時や高校に入って出会った女子と時折話す時くらい……って、何か女の子のことばかりだな。
俺の人生の分岐点は【あいつ】に出会ってしまってからだと思う。
【神城神夜】
銀髪でオッドアイのかなりのイケメン男子で頭も良くスポーツ万能とまさに完璧超人と呼ぶべき奴だ。
それでいて基本的に男女問わず親しく接してるからモテる男子にありがちな同姓に嫌われるということも無いって話だ。
そんな神城だが何故か俺にだけはきつく当たってくるので周囲の神城の取り巻きやファンの奴等も俺に対してきつくあたってくる始末。
おかげで小学生の頃から俺の味方はかなり少ない。
味方と言えるのは母親(父親はまだ俺の小さい頃に死んでしまっていない)と昔近くに住んでいた女の子、それにクラスメイトの女子の3人のみ。
「本当、世界って残酷だよな」
「あんたまた暗いこと言ってるの?少しは元気出しなさいって何度言えばわかるのよ」
「桐生……」
【桐生藍華】
俺の通う高校【駒王学園】で出会った女子で本人から聞いた話では中々のお嬢様らしい。
1年の頃からのクラスメイトで学園内では唯一俺としてくれている相手でもある。
「あんま俺と話さない方がいいぞ?俺と話してたら桐生まで他の奴等から……」
「そんなの言いたい奴に言わせておけばいいじゃない。私は気にしないわ」
本当、桐生ってサバサバしてるっていうかなんというか……
「あんなののどこがいいのかしら?私からしたら下心丸出しのいけ好かない奴よ」
「ハハハ……あいつのことそんな風に言うのはお前くらいじゃないか?」
「いいのよ、あんな奴」
桐生のおかげで少しは楽になったかな?
桐生にそのつもりがあるのかは知らないけどこうやって話していると少しは楽になるから助かるよ。
「と、もうこんな時間。兵藤、私はもう帰るわね?あんたも程々にして帰りなさいよ?」
「ああ」
手を振って桐生が見えなくなるまで見送った俺は帰ることにした。
あまり遅くなると母さんが心配するからな……
「ひさしぶりに寄ってくか……」
帰り道、昔よく遊んだ公園の前まで来た俺はひさしぶりに寄っていくことにし公園の中へと入っていく。
ここは全然変わんない。
昔遊んだ頃のままだ。
「はぁ……」
このまま帰ってしまえば家で母さんが迎えてくれるのは嬉しいし明日も桐生と会えるのは楽しみだけど明日からまた神城や他の連中にきつく当たられると思うとつい溜め息を吐いてしまう。
桐生の言うとおり少し
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