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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic22スカリエッティ〜Jail & Prison〜
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だが」
「我々の生みの親だよ。最高評議会は、君の暗殺を決定した」
「それでお前たちを差し向けたわけだ。てっきり1111部隊が来るかと思ったがな」
ジェイルは白衣を脱ぎ捨て、プライソンはジュストコールを脱ぎ捨てた。共に動きやすくなるための行動だ。ジェイルは右肩をグルグル回して準備運動をし、プライソンは足の屈伸運動を始めた。
「まあいい。誰であれ俺を殺そうとするのなら、受けて立とう。俺もそろそろ本気を出さないとな。兄弟最後の大喧嘩だ」
「見せてみたまえ。天才プライソンの戦闘技術を!」
――ガーネットクロスファイア――
“アナンシ”の爪からそれぞれ10本、計50本の絃が前方に向かって放射状に放たれた。うち数本はプライソンへと向かったが、「なんのつもりだ? 下手くそ」彼は軽く横移動することで全て躱した。が、すぐにその認識を改めることになった。他の絃が壁に反射して、一斉にプライソン目掛けて戻って来たのだ。
「っく・・・!」
それを後退することで回避したプライソンだが、絃は壁に当たれば当たるほどに反射を繰り返し、トレーニングルーム内に絃による結界を張り巡らせていき続ける。それすなわち「逃げ場所が・・・!」無くなるということを示していた。
(ジェイルは・・・、あそこから1歩たりと動いていない? あそこが安地か・・・!)
50本の絃による空間攻撃の中、プライソンはジェイルがその場から動かないことを見破り、迫り来る絃の雨の中を全速で駆け抜けて行く。ランダムのように見えて実は計算し尽くされた絃の軌道。計算で安全地帯を創り出しているのだ。ジェイルは「ようこそ、逃げ場無しの檻へ」ニヤリと笑い、プライソンの背後を絃で封鎖して後退できないようにした。
「お前もだろう、ジェイル!」
「そうだがね。私と君とでは準備が違うのだよ」
ジェイルの左手に突如として出現したのは拳銃だった。モデルはワルサーP99だと思われる。ジェイルは立て続けに引き金を引いて発砲した。プライソンは両腕で頭部を護りつつ直進し、両腕両脚や胴体にも銃弾を受けながらも、「おおおおお!」ジェイルの懐にまで入った。そして振りかぶった右腕で「ぐふっ・・・!」ジェイルの頬に拳を打ち込んだ。さらに空中回し蹴りで、拳銃を蹴り飛ばした。
「っ、子供のような姿をしながら、まさかの肉弾戦とは・・・!」
――ガーネットバインド――
「っと・・・。ふん。馬鹿みたいに銃弾を撃ち込むとは。本当に容赦がないな、ジェイル。体中が穴だらけだ」
プライソンは殴り飛ばされた体勢のまま、絃によって宙に拘束された。
「・・・さすがに、ただの人体ではないわけだね。あれだけ撃ち込んでも怯みもしないとは・・・」
「死に難い体なのは、どうせお互い様だろう
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