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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic22スカリエッティ〜Jail & Prison〜
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ウーノ姉様はおそらくそちらに手一杯になるかと思いますぅ。トーレ姉様、チンク。ドクターの警護、しっかりとお願いします〜』

「当然だ」「承知している」

モニター越しで交わされるシスターズ達の会話。ウーノとクアットロはどうやら離れた場所に居るようだ。しかしそれも仕方のない事。ウーノには一切の戦闘能力が積まれておらず、クアットロも前線で戦う部類のスキル持ちではない。共に後衛なのだから。

『ドクターもご無理をなさらず。今日という日のために調整していたデバイス・アナンシがあろうとも・・・』

「解っているよ、ウーノ。しかしこの戦いは言わば兄弟喧嘩。娘に喧嘩代行をさせ、当人である私がのんびり待っているわけにはいかないだろ? それに、プライソンも同じ考えだと思うがね」

ジェイルの右手には装飾の施されたグローブがはめられている。ウーノの話ではデバイスのようだ。ジェイルはグローブ型デバイス・“アナンシ”に一度視線を向けた後、「ドゥーエ、セイン」視線を前に戻して、この場に居ないもう2人のシスターズの名前を呼んだ。

『はい』『ん』

新たに展開されたモニターに、ドゥーエとセインが映り込む。2人の背後に映っているのは黄色い明かりに照らされた通路。そこはプライソンの研究所内の通路だった。

「ヴィヴィオとフォルセティの保護は君たちに掛かっている。我々が派手に暴れている間に、なんとしても2人を見つけて救出するんだ」

『ただ、フォルセティの方は洗脳を受けているようよ。おそらくその実力はルシリオン君クラス。戦闘を避け、なおかつ保護しないといけない。本任務では、一番危険なのはドゥーエ、セイン。あなた達2人よ。十分、警戒しなさい』

ヴィヴィオとフォルセティの救出が任務のドゥーエとセイン。セインの固有スキル・ディープダイバーにて、2人は先行して研究所へと潜り込んでいた。ディープダイバーは、無機物内を潜行できる能力だ。最大3人ほどまで同行できるため、セインはドゥーエを伴って侵入していた。

『大丈夫だよ。そのために、対魔導犯罪者用の即効性麻酔銃を用意したんだし』

『セインのスキルを用いたスニーキングアタックでなら、感知される前におそらく撃ち込めるはずです』

ドゥーエとセインの手には拳銃が握られている。セインの言うように、それは暴れている魔導師に対抗するためにジェイルが開発した麻酔銃だ。リンカーコアの働きを一時的に阻害する魔法プログラムが組み込まれている。ゆえに厳密に言えば麻酔ではないが、一時的に意識も失うため、麻酔銃と名付けられた。

「ドゥーエ、セイン。ウーノとクアットロも、任せたぞ」

『『『了解!』』』『了解です〜!』

ウーノ達との通信を切ったと同時にモニターも消えた。ジェイル達はそれからも歩を進め、研究所の入
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