暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic22スカリエッティ〜Jail & Prison〜
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シロンと呼ばれる姉妹が稼働中。アルファはどうやらトーレ達が撃破したようですね。救出対象のメガーヌ准陸尉、娘のルーテシア・リヴィア、アギト、さらにセッテ、オットー、ディードが居るようです。クイント准陸尉、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディは不在のようです』

「なるほど。・・・君たちはこのままセキュリティを完全に掌握したまえ。救出対象は、私とトーレとチンクで保護する」

『了解しました。お気を付けて』

『マップを送っておきますから〜』

ウーノとクアットロとの通信も切ったジェイルは、バラバラになっているプライソンの遺体へと一瞥をくれた。小さくかぶりを振って、「往こう」トレーニングルームの出入口へ歩き出したその時・・・

「言っただろ? 殺るなら徹底的に、仕損じるな、と」

聞こえるはずもない声が背後から聞こえた。ジェイルはバッと勢いよく振り返り、「な・・・!?」驚愕に目を見開いた。バラバラだったプライソンの体が再生していっているのだ。胴体から頭、両腕、下半身と生えてきていた。そして切断されていた部位はそのまま残っている。当然、頭部もだ。

「馬鹿な・・・!」

「見ろよ、ジェイル。バラバラにされても俺は死ねないんだよ。だから俺の真の目的が必要なわけだ!」

そう言いながらプライソンは自分の左前腕を掴み、「ハハハ!」笑いながらブチブチっと引き千切った。千切られた左腕を「なあ!」ジェイルへと向かって投げ捨てる。彼はバシッとその腕を叩き落とし、「化け物め・・・!」と吐き捨てた。

「お前も同じだ、ジェイル・スカリエッティ!」

再生し終えた左腕を振るってからジェイルに突撃するプライソン。あまりの衝撃に対応が遅れたジェイルは、繰り出された左拳によるパンチを「ぐふっ・・・!」まともに腹に受けてしまった。車に轢かれたかのように吹き飛ばされたジェイルは、その勢いのままに壁に叩きつけられた。

「見せてみろ、お前の再生力を。この程度ではケロリとして――」

一足飛びでジェイルの元へ向かい、大きくひしゃげた壁に背を預け床に座り込む彼の目前に降り立った。だが、「何故だ、何故・・・お前は・・・」ジェイルの様子にプライソンはフラリと後退した。口や頭から流血させ、折れた腕や足は再生される様子すらない。

「お前も! 俺と同じだろう!? 見ろ!」

プライソンは自分の胸に手を突き入れ、なんと心臓を引っ張り出してソレを握り潰す。さらには自分の首をも捻り千切った。首が床に転がり、その目がジェイルに向けられる中で再生される新たな頭部と心臓。

「お前もこれほどの再生能力を持っているだろう! 何故そんな・・・!」

「・・・見れば解るだろう? 私は、そんな化け物じみた再生力など・・・持ち合わせてはおらんよ。・・・ただ、頑丈なだけだ
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