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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic22スカリエッティ〜Jail & Prison〜
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レジアスの『プライソン、貴様!』そんな怒声が轟いた。モニターにデカデカと映るのは、顔を真っ赤にして怒りを露わにしているレジアス・ゲイズ。ミッド地上本部の防衛長官を務めている中将だ。
「御機嫌よう、ゲイズ中将」
『ふざけるな! とうとうワシらに牙を剥きおって!』
「当たり前だろう。俺は犯罪者だ。権威の円卓に入っていたから、円卓メンバーには逆らわない? 馬鹿め。寝言は寝て言え。俺はお前たちの技術提供を。お前たちは俺を逮捕せずに見逃す。その利害だけで成り立っていた。そこに信頼など一欠片も無い」
『その利害は変わらず一致していた! それなのに何故だ!』
「いや。もう利害は異なった。俺の目的は、初めから管理局という組織への恨みを晴らすことだからな。ほら。もうお前たちと仲良し小好しのフリをする理由はあるまい? 故にレジアス・ゲイズ。お前や最高評議会その他とはこれで契約解消だ」
『おのれ・・・! 後悔するなよ、プライソン! 必ず貴様に正義の鉄槌を下してやろう!』
「何を馬鹿なことを言っている、レジアス・ゲイズ。お前にはもう正義を語る資格などない。お前もすでにこちら側、悪の道に踏み込んだ犯罪者だ」
『黙れ! ワシは、ワシはミッドの地上の平和を――』
「面倒くさい奴だ。とにかく、俺はお前たちを許さない。さようならだ。良い残り人生を」
レジアスの言葉を途中で遮ったプライソンは、一方的に別れを告げて通信を切った。そして彼は「レジアスとはもう話すことはない。回線を全て遮断しておけ」とアルファへと指示をした。
『畏まりました。では、レジアス・ゲイズからのコールは全てシャットアウトします』
アルファがそう応じ、モニター越しに聞こえてくるキーを打つ音が静まった研究室に響く。そんな静寂の中、『父さん。侵入者』ガンマより聞き捨てならないそんな報告が入った。アルファは『なんですって!?』と驚きを見せたが、プライソンは「ほう?」どこか楽しそうな声色だった。
『モニターに出すから、その後どうするか改めて指示を』
『迎撃に決まっているでしょ!』
『アルファうるさい』
「まぁ待て」
ガンマの映像から研究所へと続く洞窟内部の映像へと切り替わる。モニターに映る侵入者の姿に「っ!」プライソンですら目を見開いた。洞窟内を歩いているのは「ジェイル・・・!」だった。ジェイル・スカリエッティ。プライソンにとっては弟にあたる男だ。
『それに、トーレ、チンク・・・!』
ジェイルの前後に控えているのはシスターズのトーレとチンク。アルファは視線だけで人を殺せるような殺意に満ちた目で、モニターに映るトーレとチンクを睨みつけた。
『疼く・・・! 斬り飛ばされ、吹き飛ばされた、私の腕と脚が・・・!』
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