暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1572話
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が出ましたし、もしかしたらもう撤退をしている可能性も……』

 それは楽観的なんじゃないか?
 そうも思ったが、今回俺達がやるべき事はあくまでも連合軍のフォローだ。
 この男が行けると判断したのなら、それを邪魔するような真似は出来る筈もない。
 それに、今の戦いでOZの被害が多かったというのは間違いのない事実でもある。
 元々の兵力差が大きい以上、OZと連合軍の両方が1人ずつ撃墜されて戦死したとしても、勢力として受けるダメージは大きく違う。

「分かった。今回の作戦の指揮官はお前で、俺はあくまでもフォロー役だ。そのお前がそう判断したのなら、俺からは特に何もいわない。けど、最後に1つだけ聞く。……本当にいいんだな?」
『はい。確かにOZが基地に篭もって籠城戦をするのであれば、戦いは厳しくなるでしょう。ですが、その厳しい戦いを乗り越えなければ、自分達が今以上に強くなるというのは不可能です』

 ……なるほど。何も自信過剰って訳じゃないんだな。
 きちんと激しい戦いになるかもしれないというのを承知した上で、それでも戦いを続けようと考えている訳か。
 それも理解出来ないではないが……だが、今の連合軍にそんな厳しい戦いを乗り越える事が出来るのか? という疑問はある。

『ですので、もし万が一の時のフォローは、よろしくお願いします』
「……分かった」

 最後の最後で俺達頼りってのはどうかと思うが、それでも自分の意志でこうしてOZが待ち構えているだろう戦いに参加するというのだから、根性はあるんだよな。
 これで、後方から指示してるだけだったら、色々と思うところはあったかもしれないが……こうして自分も戦場に出ている以上、他のMSパイロット達にも受けはいいだろう。

『ありがとうございます』

 その言葉と共に通信が切れ、MS輸送機は敵基地へと向かって飛び立つのだった。
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