暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1572話
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けど。
 そもそも、今回の依頼の主目的は簡単に言えば実戦で連合軍のMS部隊を鍛えるという事だしな。

『MS輸送機は着地し、全機収容しろ。撃破された機体はともかく、生きているパイロットの救助を終えた後、OZが占領した基地へと向かう』

 今回の戦闘の指揮を任されている軍人の通信が聞こえてくる。
 少し意外だったのは、このまま基地に攻め込むという事か。
 てっきり、この一戦で十分だと判断するかとも思ったんだが。
 尚、OZという格上の相手との戦いだった為に、当然連合軍側にも被害は出ている。
 空を飛ぶエアリーズというのは、リーオーにとってはそれだけ相性の悪い敵なのだ。
 それでも戦力が1割程度しか減っていないのは、自慢じゃないが俺達シャドウミラーがフォローをしていたからこそだろう。
 リーオーが撃墜されそうになった時は攻撃してそれをフォローしていたおかげで、死人という点ではそんなに多くない。
 ただし、死んではいなくても小破、中破……中には大破していたりする機体も多いので、戦力は間違いなく戦闘開始前よりは減っている。
 ただまぁ、その代わりって訳じゃないが今回の戦闘を行った事により、間違いなく連合軍のパイロット達の練度は上がった。
 総合的に見れば、戦闘が行われる前と比べてもトントン……いや、寧ろ戦闘終了後の今の方が全体的な戦力としては上だろう。
 この指揮官も、そう思ったからこそ基地の奪還を続ける気になったというところか。

『アクセル代表、今回の戦いでのフォローは助かりました』

 全体に送る通信が終わると、指揮官から個別の通信が入る。
 全員に命令をしている時とは違う、丁寧な口調。
 シャドウミラーがノベンタ直轄の傭兵部隊という事も関係しているのだろうが、それ以上に今の戦闘で実力を見せたのが効果的だったらしい。
 その気持ちも理解出来ないではない。
 もし今の戦いでシャドウミラーがいなかったら、恐らく連合軍の被害はちょっと洒落にならないくらいになっていたのだろうから。
 それを思えば、俺達とは敵対的ではなく友好的になろうというのは理解出来る。
 まぁ、元々俺達はその立場からこの作戦に参加している軍人程度ではとても敵対的になろうとは思わない者の方が多いだろうけど。

「気にするな、こっちも仕事だしな。それよりこのままOZが占領した基地に向かうってのは本気か? 少なからず被害は出てるんだし、リーオーの武器も相応に消耗してる筈だ。一旦基地に戻って補給と整備、それとMSとパイロットを補充した方がいいんじゃないか?」
『いえ、問題ありません。現在の戦力でも十分に基地を占拠したOZを倒す事は可能です。こちらに入っている情報によると、向こうの戦力は決して多くはないらしいですから。今回の戦いで向こうにもかなりの被害
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