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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
東馬の過去 神那島編その2
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理が終盤に差し掛かった頃、寝ぼけ眼を擦りながら東馬がリビングにやってきた。
「おはよう、東馬君。よく眠れた?」
「あぃ……眠れました……」
「そっか、それならよかった。顔、洗ってくれば?」
「そうします…………」
擦りながらも何とか洗面台まで行く東馬。
その間にも手早く配膳を済ませていく誠梧。東馬が顔を洗って戻ってくる頃には全ての支度が終わっていた。
「あ、終わってる……」
「支度は出来てるよ。ほら、早く座る座る」
「……手伝いたかったな」
「………………っ」
手伝いたかった…………その一言を聞いて、誠梧は一瞬目を見開くと
「うっ……ひぐっ……」
と、なぜか泣きじゃくり始めた。
「って、どうしたんですか誠梧さん!?」
「いや、うちの妹はあまり手伝いたいとか言い出さないからその、嬉しくってな……」
「…………………」
誠梧の言葉を聞いて、東馬は改めて食卓に並ぶ朝食を見る。
鮭の塩焼きにほうれん草のおひたし。納豆も置いてあり、卵も置いてある。恐らく卵はお好みでという事だろう。割られずにそのまま置いてある。味噌汁の具材は大根と人参、そしてネギ。ご飯も炊きたてなのか湯気が立ち込めている。
しかし、極め付けは中心に置いてある鶏肉の煮付けだろう。とても香ばしい匂いを醸し出している。
「…………………」
ここまで一人で難なく出来るから手伝おうにも手伝えないんじゃ、とは口が裂けても言えない東馬だった。
朝食を食べ終え、誠梧と東馬は家を後にした。昨夜話していた学校に行くという用事を済ませる為だ。
「これから向かう場所は神那学院っていう学校でな。俺の母校なんだ」
「へぇ、そうなんですか」
「ああ、俺は元々こっちじゃなくて東京の方に住んでたんだけどな」
そして学校に向かう最中、東馬は様々な事を聞かされた。
東京からこちらに引っ越してきた事。引っ越してきたら妹がなぜかツンツンし始めてしまっていた事。学院に転入してからのドタバタな日々。
いつしか誠梧の話に東馬は引き込まれていった。
「っと、着いたよ。ここが神那学院」
「ここが……何だか古き良きって感じですね」
それが東馬が神那学院を見て最初に思った感想だった。木造の校舎に広い敷地。確かに古き良き学校というものだろう。
「ははっ。まあ、今では笑い話だけど当時は結構大変だったんだぞ?色々と、ね」
「???」
色々と、の所に誠梧はなぜか感慨深いというような表情をしていたのが東馬には不思議だった。
「この学院な、一度
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