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ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
36話「犬さん、荷車要塞を目撃する」
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獣人とゴブリンとの戦争は終わった……。
うむう……ブラッドイーターを倒した後は、本当に楽勝だった。
生き残っているゴブリンリーダーを皆殺しにして、僕達が現場から立ち去るだけで十分。
共通の敵である僕達が居なくなったせいで、団結力が皆無となり、ゴブリンたちは指揮権を巡って殺し合いを繰り広げて自滅して人生終了。
残されたのは、オグド隊長率いる略奪共同体の本隊だ。
それは今、北方の地へと移動を始めている。
60万に増えたゴブリンを、大量の小集団へと振り分け、巨大遊牧国家がある草原へと足を踏み入れようとしていた。
僕は邪神の身体を借りる事で、遥か東の地を大地を見ている。
……遊牧民族って、戦闘技能を取得しやすい環境だから、スキルスロット持ちが誕生すると厄介な地でもある。
スキルの削除は、転生術みたいなスキルを持ってないとできない仕様だから、ほとんどがゴミスキルを取得して無用の長物と化す。
しかし、大自然に隣接し、兵士になりやすい環境だと、戦闘スキルを取得しやすい。
遊牧民族はスキルスロット的な意味でも、かなり厄介なのだ。

『略奪共同体の数が20万ほど増えている件』
『つまり……途中で食べる食用肉を増やしたって事だお』
『でも、動きまくって疲れた肉って不味いんじゃ……?』

ゴブリン達がモフモフ村へ行こうにも、山道は僕と近隣に住んでいたゴブリンが壊しすぎた。だから、ナポル達を見捨てて北へ移動しているのだろう。
春になれば東方諸国が攻め込んでくる。その前に、草原地帯を通ってエルド帝国へ行こうとしているようだが……その選択肢は正しいのだろうか?
遊牧民の縄張りを侵している訳だし、激怒した連中が襲撃してくると思う。
未来に暗雲が漂っている中……オグド隊長と、部下のバンドは馬に乗りながら、略奪共同体の各所を視察しているようだった。

「た、隊長!
遊牧民をどう対処しますか!
財宝をばら撒いて、同盟を結ぶ案はどうっス?」

バンドの女々しい声に、パイプでタバコを吸っているオグド隊長が煙を吐いて返答した。

「……逆に考えるんだ。
飢えた狼に肉をあげたら、もっと寄越せと言ってくるに決まっていると考えるんだ。
だから、財宝をバラまくのは下策だろう」

「じゃ、どうするっス?
このまま行くと、遊牧民が襲いかかってくると思いますが……?」

「うむ……その問題については……ヤン少将が画期的な戦術を提案してくれた。
今、向かっている最中の集団が、その戦術を実現するために荷車を研究・改造して頑張ってくれている」

「荷車を改造?」

「遊牧民と言えば騎兵が主力。
騎兵といえば……城攻めに弱
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