31話「犬さん、銀髪ロリの身体を独占する」
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……とりあえず、集団として未熟すぎる復讐ゴブリン軍団(仮)は放置する事にした。
モフモフ村の東に、利用できる集落は皆無なのだ。
『井戸にはゴブリンの死体』
『家屋は放火されて炭化』
『備蓄食料は略奪だお、要らない分は山にポイッだお』
『うむ……よく山火事が起きなかったものだ……やはり薪として、周りの木々が既に消費されていたおかげだと思うな……』
まともに進めば、食料不足と水不足のダブルコンボに陥って共食いして、団結する力が崩壊。
味方同士で殺し合う騒ぎになって、戦争どころじゃないはず。
ただの烏合の衆のようだし、狩猟で得た成果を平等に分け与えるなんて事はしないだろう。
ここで一番真っ先に倒さないといけないのは、やはり――精鋭と食用ゴブリンで構成されたナポル別働隊。
ブラッドイーターは、天然のスキルスロットを保有している。
こいつが僕の村……そういえば、僕の村に名前はあるのだろうか?
『モフモフ村だお』
『モフモフ神が復活するのに最適すぎる名前だお』
『いや、犬さん、自分で自分の村を、モフモフ村って自分で言ってなかったか……?』
いや、そういう名前の村だったら良いなぁーと思って。
『思って?』
適当に……願望を込めまくって、自分の村にモフモフ村って名前を付けたら、たまたま一緒だっただけだ。
本当に、モフモフ村という名前だったのか……良い名前だな……モフモフな獣娘な宝庫な気がしてくる。
この……モフモフ村に、ブラッドイーターが到達すれば……まぁ、事前に獣人を逃がす程度の余裕はあるが、村を放火されて、蓄えた食料は炭や灰に変貌し、贅沢なモッフモフライフが出来なくなるだろう。
そうなれば、僕達は冬越えのために、西にある人間の村も襲撃して、食料品を得ないといけなくなる。それはどう見ても不味い。不味すぎる。
だから、ブラットイーターを優先して始末しないといけない。
スキルで技能を極端に強化されるという事は、魔力を持たないゴブリンでも、人間の英雄クラスの力を引き出せるはずだ。
例をあげるなら……弓矢。
これ、技能と筋力を鍛えた人間がいれば――矢で数百人が乗っている軍船だって沈める事だって出来る。
複数の的を鎧ごと貫通して、射殺する事だって容易い。
たまに、そういう人間がいるから厄介なのだ。
『平安時代の源為朝さんとか懐かしいですお』
『300人が乗っている船を、弓矢で沈没させる時点で源為朝は可笑しい奴でしたぞ』
『うむ……日本史上初のHARAKIRIをやった男だな……。
私は思うのだが……腹切りをやめて徹底抗戦していれば、朝廷軍に勝利していたと思うぞ……あの男』
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