第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜出張!機動六課!!〜
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ってのが来るまで足止めだろ?サーチャーの設置だって多分お前らで足りるし」
確かにそうなのだ。
本来転送ポートから行く予定が、蒔風によって簡単に来てしまったので、現地協力者との待ち合わせ時間までまだ余裕がある。
そしてこれだけの人数がいればロストロギア探索のサーチャーの設置もそんなにかかるものではない。
「だからさ、こっからオレ少しだけ単独行動するわ」
「舜君・・・・今や舜君だって機動六課の一員なんだから、団体行動を・・・・・」
なのはが教導官らしく蒔風に言うが、そのなのはの言葉を軽く流して蒔風がどこから出したのか、花束を肩に担いで行ってしまった。
そんな蒔風を呼びとめ、しっかりするように言おうとしたなのはだが、フェイトが蒔風の担ぐ花束を見て、それを止めた。
「連絡入れたら、すぐに戻ってきてね?」
「・・・・・・・わかったよ」
そう言って蒔風がその場から去る。
「フェイトちゃん?」
「なのは、大丈夫だよ。行かせてあげよう。どこに行くかは、大体わかってるから」
そんなことを話す二人。
なのははどうしてわかるんだろう、と疑問に思うが、それにフェイトがすぐに答えてくれた。
「舜の持ってた花束ね?サンダーソニア、っていう花なんだけど、その花言葉が・・・・・・・」
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優しく風の吹く丘で
蒔風が一人、目的地に着く。
その場所を見つめながら、ひとり語りかけるようにつぶやいた。
「よお・・・・・遅くなったな。十年も経っちまったみたいで、なのはもフェイトも、はやてだって元気だ」
そう言いながら蒔風が地面に花束を置く。
そしてそのまましゃがみ込みながら話し続ける。
「まあこんなこと、「この世界」にいたお前なら知ってんだろうな。そもそも、お前の後を継いだデバイスはちゃんといるんだし」
「俺は・・・・なんていえばいいのかわかんねえや。今更「すまない」でもないし「ありがとう」もおかしいな。オレはお前を結果的に消しちまったんだし。でも、まあ、これは俺なりのけじめだからねぇ」
そこで少し強めの風が蒔風の背中を押した。
その若干の力強さに、蒔風がふふ、と笑って目を閉じ、そしてそこから広がる景色を見た。
「俺に祝福あらんことをってか?優しいな。お前は・・・・・・・・」
「じゃあな。世界最幸のユニゾンデバイス」
そう言って蒔風が去る。
その場所は彼が前回最後にいた場所。
海鳴の街を見渡せる丘の上の展望台。
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