第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜フェイト、受難の巻〜
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」とか言いながら腕を伸ばしてきたのだ。
そしてそのまま手をとってここまで来て現在に至る。
そんな朝の状況をキャロに教えていると、ポコポコポコと音が聞こえる。
エリキャロが振り返ると、フェイトが一個当ててはもう一個、またもう一個とポコポコ蒔風の頭にスフィアを飛ばしていた。
それに応じて蒔風の頭もグラグラと揺れていく。
「フェイトさん!?何やってるんですか?」
「え?あ、あはは!なんだか面白くなって来ちゃって・・・・・」
そう言いながらもスフィアを飛ばすフェイト。
「むう、起きないなぁ・・・・」
「フェイトさん・・・・・・そろそろ・・・」
「あ、そうだね。じゃあ(ガスッ)」
じゃあ二人とも回避訓練を始めようか、とフェイトが言おうとよそ見をし、効果音が「ポコ」から「ガスッ」になって止まった。
フェイトが恐る恐る振り返ると、蒔風を見る。
あぐらをかいて、腕を組んで座っているのは変わらない。
しかしその首は後ろにのけ反り、黄色いスフィアが顔面に減り込んでいた。
上を向いていてちらりと見える口元がヒクヒクと動いてもいる。
そして蒔風の腕がゆっくりとスフィアを掴んで顔から外す。
蒔風の首が起き、にっこりと笑う。
「フェ〜〜〜〜イト♪」
「あ、あは!おはよう、舜♪」
「昔みたいにひん剥いてやろうか!!」
「キャアアアアァァァァァァァァァァァァ!!!」
「「舜さんとフェイトさんの過去に何がーーーーー!?」」
蒔風が立ち上がって全力でフェイトを追いかけ始める。
効果音がガッシュガッシュと鳴っている。どんな走りだ。
それに対しフェイトも負けてない。
流石は得意分野が「速さ」であるだけあって、蒔風に勝るとも劣らない速度で逃げる。
しかしその表情は必死そのもの。
涙目になって走りまわるその姿は、年相応の少女にしか見えない。
・・・・・・・・いや、この歳の少女は逃げながら地面を一直線に抉ったりしないか。
「フェイトさん・・・すごい!!!」
「舜さんから逃げている!!!」
「そうか!!これを参考にしろってことですね!!??」
エリオとキャロが二人をあこがれのまなざしで見ているが当の本人達はそんなこと知った話ではない。
追う方も逃げる方も必死なのだから。
「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
「ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!た、助けてなのはぁあああああああああああああああ!!!!!!」
そしてつい
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