第3章:再会、繋がる絆
第81話「一時の休息」
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
すり眠っちゃって♪」
「うぇっ!?母さん、僕らが寝た後に部屋に来たの!?」
「ええ。息子たちの事ですもの。気になって様子を見に行くのも当然だわ。」
まさかあんな無防備に寝ていたのを見られたなんて...。
「あ、それじゃあ私たちは朝食を食べてくるわ。席もまだ空いてるし、よかったら来なさい。」
「...はーい...。」
第三者に見られるって結構恥ずかしいな...。
「....とりあえず、料理を頼むか。」
「...そうね。」
「そうだねー....。」
椿と葵も恥ずかしいのか顔が赤かった。
...腹ごしらえして、気分を切り替えるか。
「...そういえば、あの銀髪の子...奏ちゃんだったか?その子が優輝の部屋に来ていたぞ?」
「奏が...?」
結局母さんたちの近くに席を取り、朝食を取っていると父さんにそう言われた。
「私が疲れて眠っているって伝えたら、帰っていったけど...。」
「...ふむ...。」
魅了が解けて、戦いが一度終わったから何か言いたい事とかできたのか?
「...まぁ、後で会ってみるよ。」
「そう。...ごちそうさま。じゃあ、私たちは行くわね。」
「うん。」
母さんと父さんは食器をお盆に乗せて返し、そのままどこかへ行った。
「んぐんぐ...。」
「...よく食べるわね...。まぁ、仕方ないのだろうけど...。」
会話に入ってこなかった椿と葵に視線を向けると、葵はいつもより多く頼んだ料理を口いっぱいに頬張っていた。
...丸一日何も口にしてなかったのだ。仕方ないと言えば仕方ない。
「(ジュエルシードが見つかるまで待機...か。何しようか...。)」
ただぼーっとしてるだけでは性に合わない。
だからと言って、不用意に鍛えようとすると不測の事態に対処できない。
「(とりあえず、奏の所に行って...その後は...。)」
今後の予定を粗方決めながら、僕は葵が食べ終わるのを待った。
コンコンコンコン
「....誰...?」
「僕だ。奏。」
「優輝さん...!?」
朝食が終わり、僕らは奏に宛てられている部屋に向かった。
ノックをして声を掛けると、奏は少し驚いた様子だった。
「...どうして、ここに?」
「母さんと父さんから僕の部屋に来たって聞いてさ。何か用があったんじゃないかって思って来たんだ。」
「...とりあえず、入ってきてください。」
扉越しの会話もアレなので、奏に入ってくるように促される。
入ると、奏は椅子を出してくれたので座らせてもらう。
「....用って言
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ