おまかせあれ
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準備となる村のおおよその見取り図を調べようとシャルルとセシリーが名乗り出る。
「それはいいかもしれないけど・・・」
彼女たちなら敵に捕まる可能性は限りなくゼロに近い。ヤバくなれば猫にでもなってほとぼりが冷めるまで身を隠すこともできるだろう。だけど・・・
「もし後をつけられてここを見つけられたら、元も子もないよね?」
シャルルたちが調べているのに気付かないフリをされ、二人が戻ってきているのを後ろから追跡されたら、数の優位でこの場にいる全員が殺されてしまう可能性がある。向こうは俺たちがまだ周辺にいて、いつでも攻めることができるようにしていると思っているだろうから、警戒もしているはずだろうしな。
「ならシリルとウェンディは?あんたたちなら見えなくてもいけるんじゃない?」
すると、シャルルがもっともな意見を言ってくる。確かに俺とウェンディは鼻がいい。視界があろうがなかろうが問題なく戦うことができるだろう。俺に至ってはこの滅竜魔法の魔水晶があればどんな状況でも通常の視界で戦うことができるんだよね。
「僕たちはどうするの〜?」
「私たちはひましてるってことですか?」
しかし、この戦法が取れるのは俺とウェンディだけに限られる。滅竜魔導士の力によって五感が優れたからこそできるものであって、シェリアやセシリーたちにはそれを行うことができない。
「シリルとウェンディが敵を倒したら騒ぎになるんじゃない?」
「なるほど!!そうしたらライトがつくだろうから、それからみんなが出てくるんだね〜!!」
俺たちによって襲撃されれば、当然痛みによって叫ぶ声や助けを求める声が響き渡るはず。それによって視界を得ようと光を照らしたら、シェリアたちも一緒に戦える。俺たちが少しでも人数を減らしてから攻めれば、今の状況よりかはマシになるかも・・・
「待って!!」
不安はあるものの、それが一番の方法なのかもと思っていると、待ったをかける声が聞こえる。それを聞いた俺たちはその少女の方に視線を向けた。
「どうしたの?シェリア」
「何か問題あった?」
その少女とは天空の滅神魔導士であるシェリアだった。今考えられる最善の策だと思っていたシャルルの案になぜ彼女がストップをかけたのか、それがわからず俺たちはキョトンとしている。
「ウェンディたちが攻めるのはいいけど、二人でどれくらい倒せるの?」
彼女の疑問、それはたったの二人でどこまで相手を減らすことができるのかというものだった。言われてみて気付いたが、この作戦の目的はいかに山賊たちの人数を削るのかということ。なのに、何人倒せるのか不透明なこの作戦には賛同できないとのことだった。
「じゃあシェリアは何か案
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