いのりdd百話記念番外編・壱
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かべた。
そんなフェイトの様子を見ていたアリサは、あごに手を当てて小さく唸り声を上げる。ヤマトは苦笑いしていた。
「ん〜、それにしてもフェイトはブレイブデュエルのときとはまるっきりイメージが違うわね」
「え?そう・・・かな?」
アリサの言葉になのはもすずかもうんうんと頷いた。三人の脳裏に映るのは黒い戦斧を掲げ、マントをはためかせ、凛々しく立ち回るフェイトの姿だったからだ。
なのはたちがT&Hに入店した際に行われていたエキシビションマッチでのデュエルやヤマトとなのはの前に現れた時と、転校に不安を感じオロオロとしていた姿とは似ても似つかなかった。
「始めて見たフェイトはすごいデュエリスト!って感じだったから・・・」
「大人の人に勝っちゃったり助けてくれたりすごかったもんね!」
「・・・なのはにとっては王子様みたいなものでしょうしね」
「にゃっ!?」
口に手を当てながらにやにやと笑うアリサにからかわれ、なのはは顔を茹でたタコのように真っ赤にして慌てた。その顔の赤さといったら、頭の上から煙が出ているのではないかと錯覚するレベルである。
「学校でもずーっと気にかけてたし!」
「始めて会ったときもぼーっとしちゃってたしね」
まるで追い討ちをかけるかのような二人の言葉に、なのはの頭の中はさらにごちゃごちゃになっていく。
「ところで……ヤマトはなに黙ってるのよ?」
「男の子の僕が入るのはなんだか抵抗があってね。」
黙ってついてきていたヤマトにアリサが話しかける。
「気にする必要無いわよ?」
「そうだよ?ね、なのはちゃん、フェイトちゃん?」
「う、うん、そうだよ!」
「そうだよ、ヤマト?」
すずかちゃんの言葉になのはは元気よく、フェイトは上目でヤマトに言ってくる。
「四人がそう言うなら少しずつ話していくよ」
俺はそう言い、五人でT&Hに向かって歩き出す。
続く
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