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逆襲のアムロ
39話 持て余る力 3.11&12
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覚えた。

「OK.図体だけの張りぼてが!パラス・アテネでスリムにしてやるよ!」

シーマはスレッガーを捨て置き、一路GP03へと矛先を向けて場を離れていった。スレッガーは一息ついていた。

「ふう、助かったのかな?」

・・・

GP03にはルー・ルカが搭乗していた。ガルマへ委譲後ラヴィアンローズにて係留されていたものを改良されて現に実戦投入されていた。つまりガルマによって仕掛けられた援軍だった。

「あ〜、何か遅刻した?でも、遠目からやられそうな味方機を助けたみたいだけど・・・」

ルーは呑気そうな声でぼやいていると、ワイプにミリイから忠告が入った。

「ルー!言っておくけど戦場よ、そこは。訓練と違うからね。エマリーさんに叱られるよ!」

「はーい、わかってますよ」

そう適当に答えていると敵機接近の警報がルーのコックピット内に鳴り出した。それを聞いたルーは真剣な面持ちでモニターを見入った。

「さて・・と。敵さんに一太刀浴びせなきゃね」

そう楽観的に考えていたルーは敵の存在についてよく知らなかった。気が付けばコックピット内に振動を感じていた。

「きゃあ。何?何?」

振動が続いていた。ルーはモニターで至る所を見ては、自機の破損部分のサインがアラートで鳴っている。つまり攻撃されていることをルーはようやく理解した。

「えー!だってあそこで、ここにー!」

そして混乱していた。そんなことはシーマにはお構いなしだった。パラス・アテネはGP03の周囲を回っては斬り込み削っていた。

「アッハッハッハ、まるで的!ホント唯の張りぼてだ」

そしてボロボロ機体と成り果てたGP03の後方でシーマはメインディッシュを今から頂くような待ちきれないような気持ちで佇んでいた。

「ではでは、頂いちゃいましょうか」

上擦った声でシーマが言うとき、コツンとパラス・アテネに何かがぶつかった。何も敵意を感じなかったので気が付きもしなかった。

「ん?デブリか」

パラス・アテネのカメラをそのデブリと思われるものに移動させるとシーマは顔を歪ませた。

「あの四肢のないモビルスーツ!」

リ・ガズィが流れ着いてパラス・アテネの隣にいた。その直後リ・ガズィが爆発四散した。その余波をパラス・アテネは思いっきり受けていた。

「なっ・・・うわあーーーーーー!」

シーマは絶叫した。爆発した理由をルーは見ていた。

「あのジェガン、やるじゃない」

シーマはGP03に集中し過ぎていた。気配を消して機会を狙っていたジェガンが立ち止まっていたパラス・アテネにリ・ガズィを流しあてて狙撃することに成功した。そのジェガンに乗るパイロットがGP03に通信を入れた。そしてワイプモニターにパイロ
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