39話 持て余る力 3.11&12
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ド・ベルが持つ爆弾を満面無く仕掛けてルナツーへぶつけて爆破四散させる。それにより細かく砕かれた隕石が地球に降り注ぐがダメージは軽減される」
「計算は済んだ上か?」
するとアムロが代わりに話し始めた。
「ああ。ブライト、オレの親父の計算だ。こちらのクワトロさんの勧めで隕石落下が免れないならばの算段でアナハイムへ計算を投げた。1個1個の威力が大気圏内で弱まるか消失することを視野に入れれば地球は助かると」
「成程な。地球対巨大隕石では話にならんから砕くか」
メランの顔がパーッと明るくなり、ブライトの許可を得ないまま艦隊に爆破作業と艦隊の再編を急がせるように指示出しをし始めていた。それをブライトは黙認した。アムロは話し続ける。
「ルナツーにも小規模ながら艦隊が居る。彼らの抵抗を加味すると時間が足りない。仕掛けを作る必要があった」
「了解した。隕石落としありきの戦術だな。ソロモンもルナツーも粉微塵にしてやる」
ルナツーに関しての方法は理解したがア・バオア・クー方面はどうするかが気がかりだった。それをブライトは問うた。
「してアムロ。ア・バオア・クーは?」
そこに割り込んで別の回線が入って来た。それはネオジオンからによるものだった。
モニターが2分割されてそこにシャアが映った。
「ア・バオア・クーは同様にアクシズをぶつけよう。既にハヤト氏から連絡をもらっている。ア・バオア・クーの方が激戦だ。ネオジオンとカラバで当たろう」
モニターのハヤトが頷く。
「というわけだブライト。既にロンデニオンからの友軍がロンド・ベルの艦艇に脇を通過すると思う」
アムロが現実的な戦力比が付け足して言った。
「それでも混成艦隊とア・バオア・クーの戦力比は1:2と見ている」
これはクワトロの政府筋からのシロッコが持ちうる戦力を計算してのことだった。正確さは揺るぎないと思っていいだろうとブライトは思った。
「分かりました。再編の後ルナツーへ向かいます。ソロモンのエンジンの調整は要塞内の操作盤を取り急ぎ行う。メラン!」
呼ばれたメランは結果だけ報告してきた。
「艦長既にソロモンは進路を落下進路へ向けてのルナツーにあります。あとは艦隊の再編だけです」
「時間は?」
「30分」
「時間が惜しい。今でも行ける艦艇は?」
「残存の半数の29隻です」
「ラー・カイラムと25隻を先発する。2陣でメラン、お前が率いてルナツーへ来い」
「了解致しました。ご武運を!」
メランはブライトの指示に素直に従った。すぐさまメランは戦闘ブリッジから離れ、シャトルへと向かった。後陣を指揮する艦艇へ移動するために。
* サイド6 聖櫃内
カーディアスとジョン・バウア
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