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逆襲のアムロ
39話 持て余る力 3.11&12
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に目がけて砲撃、それに呼応する様に、ラー・カイラム以外の後退した艦艇が砲撃した。その攻撃にバーサム部隊は一時混乱した。

ラー・カイラムは単艦で戦闘宙域より離れようとしたが、バーサム部隊の中でもラー・カイラムを選ぶものも少なくなく、追撃に苦慮していた。ブライトが機関手に確認する。

「もっと早く行けなのか!」

機関手がマイクでブライトへ告げる。

「無理です!エンジンが臨界に達してしまいます」

その回答に重ねる様にメランからブライトへ危機を伝えていた。

「艦長、目標地点までは後5分。ですが、敵モビルスーツ隊の本艦への捕捉時間は4分半です」

「30秒・・・たった30秒だぞ!」

ブライトは席の手すりを叩いていた。メランは頭を掻き、思案模索していた。メランはハッと思いつきアストナージへ連絡を取り、ブライトに進言した。

「艦長、ゲタを使いましょう」

「ゲタ?」

ベースジャバーのことだった。一体何のためにとブライトが尋ねた。

「ミサイルを艦から発射離脱させます。この宙域にミサイルを棄ててゲタで狙撃させます」

ブライトは少し考え、捨てるミサイルの選別は1択しかないことをメランに言う。

「アレを使うのだな」

「そうです。元々、少し大目に積んできたのです」

「しかし、誰かが狙撃しなければ・・・」

「私とアストナージで行きます」

そうメランが立ち上がると、静止する間もなくブリッジを後にしていった。ブライトは唖然としていた。

「・・・あ・・・メラン!」

そう叫ぶこと2分後、1機のベースジャバーと1基のミサイルが宙域へ置かれていった。
ブライトはブルブル震えていた。

「・・・オレは艦長だぞ・・・。何をしているんだ」

そう小さく呟きながらも作戦宙域へ艦を進めていた。

* ベースジャバー内

メランは操縦席の後ろに立ち、アストナージが運転していた。目の前に1基のミサイルと追撃してくるバーサムらを見えていた。

メランは唾を飲み込んだ。アストナージは息が荒かった。

「副艦長・・・ハア・・・まだですか?」

「まだだ・・・理論値でいけば生還できるはずだ」

メランは特別バーサムらを一網打尽にしようとは考えていなかった。なるべく驚かせて時間を稼ぐ。それを念頭に入れていた。

アストナージが索敵モニターを見てメランへ接触時間までを告げる。

「後1分です」

するとベースジャバーに向けてバーサムからビームが放たれていた。完全に捕捉された証だった。ゆらゆらと回避行動を取るが、掠りベースジャバー内に衝撃が走る。

「副艦長!」

アストナージが焦る。メランは時計を見る。そして45秒になった時メランはアストナージへ砲撃命令を
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