39話 持て余る力 3.11&12
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尽くした程完成されていた。
一方のブライト艦隊、所謂ロンド・ベルはジェガン。しかし新型ながら完成形に至るまでまだ余地があった。この差がバーサムに分をもたらしていた。低コストながら数があるバーサムにジェガンは押されていた。
そんな状況を通信で入り、メランがブライトへ告げる。
「艦長。このままでは・・・」
ブライトは拳を握りしめていた。
「今は・・・耐えるのだ。対空砲火を続けながら進路を作れ。ケーラ隊も呼び戻す」
「ケーラ隊は前線のレベルを保つに重要ですが?」
「それで地球に落ちたら元も子もない。既に作戦行動中で腹を括っている。戦場を縮小させるんだよ」
メランは難色を示すが、ブライトの指示に従った。今のままでは突破前の撃沈が避けられない。
* ケーラ隊 空域
前線でバーサムやシーマ主力艦隊の攻撃を食い止めるに補っていたのがケーラのリ・ガズィ。バーサムを落とす事既に2ケタ乗せた。そんなケーラは無線でラー・カイラムから指令を受けていた。
「・・・なんだって!ラー・カイラムの特攻の援護だと、バカな!」
旗艦撃沈は艦隊の敗北を意味することケーラは知っている。だが作戦時間に猶予が無いことも知っていた。ケーラは唇を噛み、操縦桿を握ってラー・カイラムの進行方向への道筋に当たる空域の掃除にリ・ガズィを向けた。
「死ぬんじゃないよ、アストナージ!」
そう口にして、目の前のバーサムやアレキサンドリア級の艦船を次々と撃墜や航行不能にしていった。
戦場は少し移動してケーラはラー・カイラムをカメラで捉えていた。周囲は勿論バーサムと敵艦船がうようよ漂ってはラー・カイラムと数隻の護衛艦、ジェガンを攻撃していた。
自分に助けを求めた理由が理解できた。あの様子では10分と持たない。そこまでしなければタイムアップ。ケーラがソロモンへ目を向ければ大きな姿を見せていた。
「ココが正念場か」
ケーラはリ・ガズィを操り、ラー・カイラムの前に出た。その行為がラー・カイラムへ攻撃を仕掛けていたバーサムの編隊を崩す。
ラー・カイラム船内のモニターでその動きを目撃した。そしてその隙をブライトは見逃さない。
「よし!主砲一斉射。後に機関最大船速でソロモンの側面に回る。護衛部隊、残りの艦は同時に微速後退。現宙域にポケットを作るぞ」
ブライトが命を下すと、メランは部隊に暗号通信を打った。即座に行動を移す。
ケーラは敵部隊の中央を突破し、迂回してその宙域に戻ろうとした。その宙域でラー・カイラムは砲撃して進路をこじ開け前進、他が後退する光景が見て取れた。そして敵が一瞬どちらへ攻撃しようか惑う姿を見た。ケーラはほくそ笑んでいた。
「バカな。戦場で止まるのか」
ケーラは止まっているバーサム
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